科学の目 科学のこころ

『科学の目 科学のこころ』を読んだよ。またもやダーウィン繋がりで長谷川先生の著作。

とは言っても、題名の通りに小難しい話ではなくて、軽く読めるエッセイ風。

この本を読んで、自然界の真実と人間から見た現象とは異なるということを改めて認識したよ。だって、物体は上から下に落ちるわけだし、リンゴの色はどう見ても赤だし。でも、真実は万有引力の法則だったり、リンゴは赤色の電磁波を反射しているだけだったり。真実は違うって分かっているのに、普段の生活ではそんな認識はなく生活しているよね。それがなんとも不思議な感覚だなぁ〜って思ったわけ。このことは、かのデカルトが指摘したことらしいだけど。

それに関連して、引用。

ミミズは私たちとは大いに異なる生活様式を持っているから、私たちとは大いに異なる世界の認識をしているだろう。ミミズの認識する世界を、私たちは実感することはできないだろうが、ミミズの認識も、世界の真実の一部に対応しているはずだ。
そうそう、人間の知らない真実をミミズは知っているのかもしれないなぁ〜。そんなことを考えると、やっぱり科学は面白いね。
科学の目、科学のこころ (岩波新書)
科学の目、科学のこころ (岩波新書)長谷川 真理子

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