考えるヒト

考えるヒト』を読んだよ。初めての養老孟司

『恋するコンピュータ』に引き続き、脳とヒトの行動に関連することがあれこれ書かれた本だよ。

生物は二つの情報系を持っているという。神経系と遺伝子系。脳は神経系。それでも現代生物学というものは、そのほとんどが遺伝子系の研究だという。それだけ、遺伝子系の研究により、これまで物理、化学に理系扱いされていなかった生物学がまともに理系扱いされてきたともいう筆者。そういえば、そうかなぁ〜。アッシは生物は好きだったけど。

そして、情報系としての脳。ここでも、コンピュータが比喩として使われているから、分かりやすいよ。で、引用。

情報系としての脳は、入出力系と見ることができる。この場合、入力とは、知覚あるいは感覚と呼ばれるもので、一般には五感というほうが通りがいいであろう。出力とはもちろん行動だか、それを突き詰めると、筋肉の収縮になる。
いや〜、まさに冷静な分析。こうなると、まさに究極の科学だね。

そして、何故か数学者の登場。現実というものについて、ふつうの人とは違う現実の持ち主がまだいるという。それが数学者。数学者は、「数学的世界は実在する」と言う。普通の人の感覚だと数学は抽象的で実在するなんて考えれらないんだろうけれども、アッシ的にはその意味が分かるような気がするんだけど…。

考えるヒト (ちくまプリマーブックス)
考えるヒト (ちくまプリマーブックス)養老 孟司

筑摩書房 1996-07
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