2006-01-01から1年間の記事一覧

中世の窓から

『中世の窓から』を読んだよ。阿部謹也シリーズ第9弾。いよいよ筆者の西欧中世史ものの最高峰に挑む。阿部謹也氏の本は何冊も読んできたけれども、西欧中世史に関するものはなかなか手が出なかったよ。それは理解し難かったから。でも、今回は図書館の閉館の…

数学を愛した作家たち

『数学を愛した作家たち』を読んだよ。タイトルに釣られて予約してまで読んだけど…。東西11人の作家たちの数学に対する思いとか、数学にまつわるエピソードをまとめたものだよ。はっきり言って久しぶりの駄作だったよ。 作家といえば数学は苦手だろうなんて…

アインシュタインが考えたこと

『アインシュタインが考えたこと』を読んだよ。物理の楽しさに目覚めてます。『人物で語る物理入門』でもアインシュタインの話題はかなりの枚数で割かれているけど、本書はそれをさらに詳しく、分かりやすくまとめているよ。 分かりやすさといえば、本書の中…

日本人はいかに生きるべきか

『日本人はいかに生きるべきか』を読んだよ。阿部謹也シリーズ第8弾。「いかに生きるべきか」が本書の最大のテーマ。このテーマが、筆者の二大研究テーマとなる「教養とは何か?」に繋がってくる。 つまりは、教養がある人とはどのような人をいうのかを考え…

冒険にでよう

『冒険にでよう』を読んだよ。久しぶりに椎名誠。学生時代に椎名誠にはまったことがあり、新刊が出るたびに購入して読んでいたよ。<本を買えるなんて、リッチな時代もあったなぁ〜。 デビュー作の『さらば国分寺書店のオババ』なんて、アッシにとっては、今…

スラスラ書ける!ビジネス文書

『スラスラ書ける!ビジネス文書』を読んだよ。清水センセー本は文章指南が続く〜。清水センセーの文章指南本の面白さは、その文例にあるんだよね。今回も奇想天外、滑稽至極な文章例が多彩にあるよ。どんな文例かは本書を読んでのお楽しみ。敬語の使い方の…

自分のなかに歴史を読む

『自分のなかに歴史を読む』を読んだよ。阿部謹也シリーズ第7弾。ちくまプリマーブックスの一冊だから中高生向けで分かりやすかったよ。岩波ジュニア新書と並んで読みたくなるような本がたくさんありそう〜。内容的には、自伝的な要素とヨーロッパ中世史のな…

人物で語る物理入門(下)

『人物で語る物理入門(下)』を読んだよ。いや〜、ホントに小柴さんが出てきた〜。田中さんは物理学者じゃなくて、化学者だったね。下巻は上巻に引き続き、アインシュタインから。一般相対性理論の空間がひずむとは何かとかの解説が面白いよ。 そして、次の…

雲と風を読む

『雲と風を読む』を読んだよ。いつもの自然景観の読み方シリーズ。このシリーズの中で今まで読んだものは全て地面関係だったけど、今回の本はいよいよ空中を見上げてみることになったわけ。 導入部は言葉の説明。成層圏とか対流圏とか積乱雲とか、かなり懐か…

国家の品格

『国家の品格』を読んだよ。藤原先生、絶好調だよ。いきなりだけど、本のタイトルと内容にちょっと違和感があるよ。出版社も編集者も気負い過ぎたのかなぁ〜。ただ、藤原先生の言っていることは、今まで以上に過激のような。で、その内容だけど、小学校の国…

世にも美しい日本語入門

『世にも美しい日本語入門』を読んだよ。『世にも美しい数学入門』の姉妹編。本書の冒頭から最近の筆者の持論である小学校の国語の時間の減少に反対する話題。筆者の著作が世間の話題になることが多くなってきたせいもあるかもしれないけど、この主張と同様…

人物で語る物理入門(上)

『人物で語る物理入門(上)』を読んだよ。物理学の入門書を言えば、朝永振一郎著『物理学とはなんだろうか』を思い出す。 20代の頃にこの本を読み、エントロピーとかエネルギーの概念が明確に分かったような気がしたから。確か本書にも出てくる電気と磁気の…

日本の花

『日本の花』を読んだよ。新刊が出てすぐに図書館に予約、アッシが貸出第1号かも。最近読む本は花の本が多い。雑草とか山野草とか園芸向きの本は少ないけど。そんな訳で、今回の本も花の本だけどポイントは「日本の」という点にあるよ。ところが「日本の」…

森を読む

『森を読む』を読んだよ。自然景観の読み方シリーズの1冊。森を読むにはまず木のことを知らなくてはならないよね。第1章はまず木の読み方から。 広葉樹とか針葉樹とか照葉樹とか名前は知っているけど、その定義は知ることが少ないよね。図鑑に出てくる分類と…

「大人」がいない…

『「大人」がいない…』を読んだよ。久しぶりに清水センセー。昔のことはわからないけど、今の世の中で「大人」だなぁ〜って思える人が少ないよなぁ〜って思うこと度々。幼稚、浅はか、浅知恵、単純っていうのが大人でない人の傾向なんだけど、これはイコール…

考えないヒト

『考えないヒト』を読んだよ。書名と内容に乖離があるような…。最近、考えない人が多いよなぁ〜って思うことが多いよ。よ〜く考えれば、理解できたり解決できたりするのに、どうも最初からそれを放棄しているような…。 そんな普段からのアッシの思いにピッタ…

祖国とは国語

『祖国とは国語』を読んだよ。最近、メディアへの登場が多い藤原正彦氏のエッセイ集。その中での最大のテーマが「国語教育絶対論」。筆者の主張は、「国家の浮沈は小学校の国語にかかっている」と。この主張はアッシもかなりの部分で賛同できるよ。 人間の思…

天文学者の虫眼鏡−文学と科学のあいだ−

『天文学者の虫眼鏡』を読んだよ。文学書のような科学書のような…。古今東西の文学の中で表現されているテーマを、科学的な見地から解説してくれているよ。勿論、文学的な解説もあるけど。テーマとしては、大気圧、力学法則、暦、原子力、昆虫などがあったけ…

植物ごよみ

『植物ごよみ』を読んだよ。アッシが気になる本『花おりおり』の筆者だった〜。1月から12月までのその季節の植物を話題にして、全73話。読みごたえは十分。しかも、筆者が農学博士だけあって、科学的な説明は説得力十分。 染色体の数でその植物の分類を考え…

日本社会で生きるということ

『日本社会で生きるということ』を読んだよ。阿部謹也シリーズ第6弾。「世間」をテーマとした著者の6つの講演をまとめたものだよ。だから、話口調で書かれているので、非常に理解しやすいよ。例えば、以前の著作でも紹介されていたアイスランドのサガの紹介…

新・東京の自然水

『新・東京の自然水』を読んだよ。高校時代は地学部所属。題名通り、東京に存在する自然水を紹介している本だけど、自然水の範囲としては、湧水、温泉、地下水、井戸等。 その中でアッシの一番の興味は湧水。それはアッシが一番身近に捉えられるから。子供の…

雑草ノオト(2)

『雑草ノオト(2)』を読んだよ。『雑草ノオト』の続編。今回も60種ほどが紹介されているよ。アッシが去年から今年に掛けて確認したのは9種だけ。少ないね。 でも、名前は知らなくても、見たことがあるものを数えれば、数字は一挙に上がると思う。だって、今ま…

八ヶ岳の森から

『八ヶ岳の森から』を読んだよ。『ぼくのペンションは森の中』の筆者の第2弾。前著『ぼくのペンションは森の中』は脱サラしてペンション経営を始めるまでの話が中心だったけど、この本はその後の話が中心。ただ、その後と言っても、ペンション経営話はほとん…

山を読む

『山を読む』を読んだよ。山の自然学の復習。内容的には『山の自然学』とほとんど同じ。違いといえば、ヨーロッパアルプス、ヒマラヤとの違いを詳しく説明していることかな。 その説明を読むと、やっぱり日本の山はいいなぁ〜と余計に思ってしまうよ。日本の…

白神山地−恵みの森へ−

『白神山地−恵みの森へ−』を読んだよ。山の本が続く〜。世界遺産に登録された白神山地に生活する人々を様子やその自然をまとめた本だよ。青森側が中心だけど。高尾山の本でも同じだったけれども、生態系を考える自然保護の考え方はこの筆者も同じよう。白神…

高尾山から地球が見える

『高尾山から地球が見える』を読んだよ。筆者の主張は「動植物の保護より生態系の維持」という観点だよ。高速道路の建設や大規模な公共工事の環境アセスメントでは、自然保護の観点からそれなりに作文されているようなんだけれども、それは単なる個別の動植…

火山はすごい

『火山はすごい』を読んだよ。『地球は火山がつくった』と同じ著者だよ。『地球は火山がつくった』は岩波ジュニア新書で中高生向けの本だけと、この『火山はすごい』の方が内容が易しいよ。それは、エピローグにもあるように、この本が科学のおもしろさを伝…

雑草ノオト

『雑草ノオト』を読んだよ。アッシ的には、春に向けての予習と復習。いわゆる雑草と謂われている植物が60種ほど紹介されているよ。本文中でさらに関連する種類も紹介されているから、登場する植物の名前は300種類以上だと思う。ただ、アッシ的に雑草扱いして…

ぼくのペンションは森のなか

『ぼくのペンションは森のなか』を読んだよ。『日本の国立公園』の筆者の処女作だよ。「就職しないで生きるには」というシリーズの1冊。だから要は脱サラしてペンションを経営するまでの顛末記っていう感じかな。 ただ、文のそこかしこに、後の「環境省を応…