この国のけじめ

『この国のけじめ』を読んだよ。藤原先生、本出し過ぎ〜。

基本的にはいつものエッセイ集なんだけど、文庫本の解説なども混じっていて、それはそれなりに楽しめたよ。

相変わらずの藤原先生の主張のひとつは「祖国愛」。それを象徴する言葉のひとつとして「狼狽」という言葉が出てくるよ。

本質でない形式を拠り所とする国家は累卵の危うきにある。
と藤原先生。日本人は、終戦後に狼狽してから、挫折や危機のたびに狼狽を重ねているという。それは、祖国否定を含んだアメリカの洗脳による結果だともいう。つまりは骨抜きにされたって訳か〜。
だから、狼狽しないための品格が必要なんだという主張。そのためには、日本人の宗教の代わりになる武士道の精神の浸透が必要なんだとも。そして、その武士道は日本人の行動規範にもなるっていうわけ。
なるほど〜。宗教心の薄い日本人の場合、自分の行動規範(法律以外の倫理観)って武士道精神から来ているのかもしれないよね。

アッシの夏の課題所図書として、先生のゼミでも読んでいるという『武士道』(新渡戸稲造)でも読んでみるかぁ〜。

この国のけじめ
この国のけじめ藤原 正彦

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