ファウンデーション/アイザック・アシモフ

ファウンデーション』を読んだよ。理解不能

アイザック・アシモフ著のSF小説。雑誌への連載が始まったのが1942年というから日本的には戦時中に書かれたもの。エネルギーとして原子力という言葉が出てくるが、当時の原子力はそれほど一般的ではなかったのだろうと思う。だからこそ、SF的には有効だったんだろうね。しかも、小説の中での原子力は古い技術的な扱いをされているし。

さて、冒頭の「理解不能」とは、高度な科学技術などが駆使されたSF的な意味合いではなく、とにかく日本語が分かりにくい。つまりは、訳の問題。訳者あとがきはスッキリ頭の中に入ってくるのだから、やっぱり本文の訳が自分には合わないのだろうね。訳本はこれで当たり外れがあるので、いい本はもったいないよね。
ということで、本書の感想は、特になし。シリーズもので続編があるけれども、まずは読まないと思う。あっ、違う訳者で読むっていう手もあるか…。

最後に、訳者あとがきから。

このシリーズの全体像はもっともっと気宇壮大で、数万年さきの未来史を構築しようというものだが、このエピソードだけ読むと、アシモフは現在の日本を見て書いたのではないかという錯覚さえ起こしかねない。
これを読んで、この小説は「あぁ、そういうことだったのか。」と分かった次第。いや、やっぱり「気宇壮大」過ぎて分からない…。