四畳半神話大系/森見登美彦

四畳半神話大系 (角川文庫)』を読んだよ。京都の街に詳しくなる。

kindle本の角川文庫セールで購入し、積読していた本書。筆者の森見登美彦を知っていたわけではなく、特段に興味があったわけでもなく。でも、ちょっとした時に読めるオモシロ小説を準備しておきたいな…という感覚で、同著者本を3冊ほどのゲット。残りの2冊はいずれ読んで、ここの紹介することになるだろうから、今回は書かないでおく。

さて、本書。全四話からなる小説なんだけど、ユニークな構成。第一話を読み終わった段階では、単なる青春小説風だと思っていると…。第二話からそのカラクリが見えてくる。何じゃこりゃ~と言いたくなるような展開。そして、第四話ではさらに新しい展開となる。あぁ、ネタバレしたい気分になるのは、自分だけではないと思う。

書評サイトを見るとパラレルワールドという表現が目につくけど、それを本文中の中で探すと、

ほんの些細な決断の違いで私の運命は変わる。日々私は無数の決断を繰り返すのだから、無数の異なる運命が生まれる。無数の私が生まれる。無数の四畳半が生まれる。
と。ただ、結局はどうなったかというのも、この物語の楽しみの一つ。あぁ、言えないけど。

それにしても、小津という主人公の友人。彼こそがマルチバースを渡り歩く、宇宙人のような存在。いや、人類を超えているというか。それを考えるとやっぱりSFなのかなぁ~。

四畳半神話大系 (角川文庫)
KADOKAWA (2012-09-01)
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