身近な鳥の生活図鑑/三上修
『身近な鳥の生活図鑑 (ちくま新書)』を読んだよ。よく見かけるのに知らないことばかり。
街なかでよく見かける鳥と言えば、スズメ、ハト、カラス。本書はこれらの鳥の生活をじっくり観察する本。どうして、これらの鳥なのか。それは観察のしやすさ。人を恐れず、逆に近づいてくることもあるくらいだから。高性能なカメラとか望遠レンズも不要で、ちょっとした写真が撮れてしまうほど。
まずはスズメ。その害虫駆除効果って大きいみたい。
我々にとって邪魔になる雑草の種を食べ、害虫も駆除してくれます。実際、スズメを駆除したら、害虫が大発生してしまった、という話は世界各地にあります。というほど。だから、毎年の花見ができるのも、スズメのお陰かもしれないねってわけ。コメを食べてしまうというデメリットもあるみたいだけど。
スズメよりよく見るハト。種としては、ドバトとキジバトなんだけど、最近はその勢力図が変わりつつあるとか。つまりは、ドバトが減少してキジバトが増えている傾向だとか。それに対し、
こういったハトの勢力図の変化は、我々の生活の変化に伴ってきた部分が大きいと思います。よくある言葉ですが、鳥の世界から我々の世界の変化が見えてくる良い例だと思います。と筆者。街なかで見かける鳥は人間の影響をモロに受けるんだろうね。あっという間に勢力図が変わるのだろうか。その前に、ドバトとキジバトを見分けられるようにしておかないと。おっと、これはハシブトガラスとハシボソガラスにも言えるか…。
そして、どの鳥にも言えるのが、居場所の変化。子育ての時期とそれ以外の時期では観察できる場所が変わっているということ。
子育てをする時期には、巣をつくれる場所、そして、その巣のある場所から近いところに餌を採れる場所が必要です。それに対し子育てをしない冬の間は、餌は自分の分を賄えればよいわけですし、巣を中心に動く必要はないので、より広い範囲の中で餌が採れれば十分だからです。ということ。だから、冬の方が鳥を見る機会が多いのかなぁ〜。
花見も楽しいけど、鳥見も楽しそう。まずは近所の鳥を観察することから始めようかな…。
身近な鳥の生活図鑑 (ちくま新書) | |
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