コマ大数学科 特別集中講座/ビートたけし,竹内薫

コマ大数学科 特別集中講座 (扶桑社新書)』を読んだよ。数学オタク談義。

もう何年も前になるけれども、「コマ大数学科」という深夜枠でTV番組があったっけ。ちょっと難易度の高い数学の問題を、ビートたけし、東大女子学生、たけし軍団が解くというもの。解答の出し方がそれぞれに特徴があって、ビートたけしは直感型、東大女子学生は理論で攻める、たけし軍団は体力勝負という感じ。数学で体力勝負っていうと違和感があるかもしれないけど、例えば何度も繰り返して計算する必要がある場合はまともにやろうとすると、完全に体力勝負になるってわけ。

おっと、番組の話ではない。本の話。
ということで、TV番組「コマ大数学科」の番外編ということで、本書はビートたけし竹内薫の数学談義。難解な数学問題を解くという本ではなかったので一安心だったけど。

では、二人が数学について、どう考えているのか。
まずは、ビートたけし

数学っていうのは、合理的にタンスに服をしまうのと同じなんだと思いますよ。引き出しに下着やセーター、シャツって分けて入れたり、キレイな入れ方とか考えたり。整理しながら収納するのと、基本的に数学っていうのは同じなんじゃないのかな。
うん、これは数学の説明としては分かりやすいよね。ビートたけしの得意の幾何学的な発想法かもしれないけど。

そして、竹内薫。「数学は虚構だけど、宇宙の存在とは無関係ではない」というたけしの発言を受けて、

つまり、人間の脳が宇宙について考えた、その記述方法が数学なんです。
という見解。それが発展していくと、「数学は森羅万象を表すことができる」とか「数学は宇宙を支配している」とかとなり、完全に数学至上主義。そして、それに首肯する自分。いや、それでいいんだと思う。だって、そういう本なのだから。
コマ大数学科 特別集中講座 (扶桑社新書)
コマ大数学科 特別集中講座 (扶桑社新書)ビートたけし 竹内 薫

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