2018-01-01から1年間の記事一覧

新幹線事故/柳田邦男

『新幹線事故 (1977年) (中公新書)』を読んだよ。この歴史の上に、今の新幹線有り。柳田邦男氏の交通機関の事故シリーズの1冊。柳田氏のこの手の本は航空機ものが多いけど、今回は鉄道。と言っても新幹線なので、そのシステムは航空機ほど複雑ではないけれど…

教育の職業的意義/本田由紀

『教育の職業的意義―若者、学校、社会をつなぐ (ちくま新書)』を読んだよ。やっぱり学校は社会と繋がっている。もう何年も前になるけど、NHKの番組「爆笑問題のニッポンの教養」に登場した本書の筆者の本田由紀氏。ちょっと生意気そうな口ぶりに太田がちょっ…

知らないと恥をかく世界の大問題9/池上彰

『知らないと恥をかく世界の大問題9 分断を生み出す1強政治 (角川新書)』を読んだよ。世界の潮流は右往左往。いつの間にか名城大学教授の肩書を持つようになった池上彰氏。有名な東工大は特命教授だったのか…。それにしても、いろいろな肩書があるんだね。そ…

学校では教えない「社会人のための現代史」 池上彰教授の東工大講義 国際篇/池上彰

『学校では教えない「社会人のための現代史」 池上彰教授の東工大講義 国際篇 (文春文庫)』を読んだよ。これがあるから今がある。池上彰氏の東工大講義シリーズの第3弾。第1段は既読だけど、間違えて、第2弾を読み飛ばしてしまったみたい。まぁ、順番はあま…

AI vs. 教科書が読めない子どもたち/新井紀子

『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』を読んだよ。さて、自分は読めていたのだろうか。筆者は東ロボくんプロジェクトの推進者である新井紀子氏。本業は数学者だったとは…。ということで、AIは何ができるかという観点では、随所に数学的な見解が示されてい…

数学する身体/森田真生

『数学する身体 (新潮文庫)』を読んだよ。身体がなければ数学もできない。単行本が出た時から気になってはいたんだけど、なんだか内容が高度な感じで少し様子見にしていた本書。今回、文庫版が出たということでようやく読みたい本リストに登録。そう、単行本…

うっかり鉄道/能町みね子

『うっかり鉄道 (幻冬舎文庫)』を読んだよ。こんなうっかり旅もいいかな。鉄道ものにすぐ反応してしまう自分。今回もうっかり反応して、本書を手に取る。しかも、女子※の二人旅。なんとなく、うっかりぶりが想像できる感じもするし。 ※自分はこのあとに知る…

失速・事故の視覚/柳田邦男

『失速・事故の視角 (文春文庫 240-1)』を読んだよ。政治的殺人か…。柳田邦男氏の航空機事故追跡ルポシリーズ(あっ、自分が勝手に呼んでいるだけ)の1冊。昭和51年の『失速』と昭和53年の『事故の視覚』という単行本から航空機問題に絞って、再編集したもの…

夫婦で行くイスラムの国々/清水義範

『【電子特別版】夫婦で行くイスラムの国々 夫婦で行く旅シリーズ (集英社文庫)』を読んだよ。イスラムに拘る。清水センセーの著作はパスティーシュの時代から継続的に読んでいるけれども、この「夫婦で行く旅シリーズ」は清水センセーの新境地という感じ。…

理系に学ぶ。/川村元気

『理系に学ぶ。』を読んだよ。文系にも学びたい。「理系」という単語に反応しやすい自分。今までも「理系」を冠した本はだいぶ読んできたような気がする。そこには理系賞賛ではなく、その悲哀とかもあったけど。本書は同著者の『仕事。』の理系人間版。筆者…

さらば国分寺書店のオババ/椎名誠

『さらば国分寺書店のオババ 「椎名誠 旅する文学館」シリーズ』を読んだよ。オババに会っていたとは…。本書が情報センター出版局から出版されたのが1979年11月。どうして、本書を知ったのかは全く記憶にない。けれども、本書は当時の自分にとって衝撃的な出…

時をかける少女/筒井康隆

『時をかける少女 (角川文庫)』を読んだよ。原田知世の歌はヤバイ。原田知世が主演した映画『時をかける少女』が1983年ということだから、もうかれこれ30年以上前の話。TVの歌番組で盛んに流れていたっけ。YouTubeで探してみると夜のヒットスタジオにも出て…

ロングテール/クリス・アンダーソン

『ロングテール(アップデート版)―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 (ハヤカワ新書juice)』を読んだよ。ロングテールの次は何だろう。「ロングテール」という言葉は知っていたけれども、体系的に詳しく知りたいと思い本書。実は以前から読みたい本リス…

ポケットに名言を/寺山修司

『ポケットに名言を (角川文庫)』を読んだよ。名言は無数にある。読書の端境期には軽めのものを選んで、ツナギにしているんだけど、本書はそのストックのうちの1冊。とは言っても、相手は寺山修司。手強いイメージがあるので、どうなるかとは思ったけれども…

雁道/三遊亭円丈

『雁道(がんみち)―名古屋禁断の書』を読んだよ。まだまだ知らない名古屋弁、多し。『日本の異界 名古屋』の中で、名古屋人による名古屋の分析本の嚆矢として紹介されていた本書。そういえば、清水センセーも本書の著者である三遊亭円丈も若くして名古屋を脱…

蝶々殺人事件/横溝正史

『蝶々殺人事件 「由利先生」シリーズ (角川文庫)』を読んだよ。時代背景にも興味が。久しぶりに推理小説。しかも横溝正史ということだから、例の金田一耕助モノと思うかもしれないけど、本書は金田一耕助が登場する前の由利先生シリーズの第1弾。だから、横…

パラダイス山元の飛行機の乗り方/パラダイス山元

『パラダイス山元の飛行機の乗り方 (新潮文庫)』を読んだよ。徹底ぶりが凄い。いつも飛行機に乗りたい気分なのは、自分も筆者も同じ。乗り鉄という嗜好があるように、乗り空という嗜好があって当然なんだけど、一般化しないのはなぜだろう?お金が掛かるから…

不思議の国のアリス/ルイス・キャロル

『不思議の国のアリス (角川文庫)』を読んだよ。アリス自身が不思議ちゃん。米アマゾン選定「一生のうちに読むべき100冊」のうちの1冊。機会があれば、このリストの中から適当なものを拾い出して、読んでいるんだけど、今回は以前にKindle本を入手したので、…

小説 君の名は。/新海誠

『小説 君の名は。 (角川文庫)』を読んだよ。時間も空間も飛び越える。去年の夏にアニメ映画として話題になっていたこの作品。だから、あえて「小説」というタイトルが付くみたい。あらすじはあちこちに書かれているので、もうここでは書かないことにする。…

未来予測の技法/佐藤航陽

『時代を先読みし、チャンスを生み出す 未来予測の技法 (リベラルアーツカレッジ)』を読んだよ。テクニックではないような…。特段に未来予測に興味があるわけでもなく、何気なく手に取った本書。占いとかいうわけでもなく、単にビジネス書だったからかも。読…

アンダーグラウンド/村上春樹

『アンダーグラウンド (講談社文庫)』を読んだよ。日常の中の暴力。作家の村上春樹っていうとほとんど小説の人というイメージだと思うけど、本書は数少ないノンフィクション作品の一つ。そして、その題材は、地下鉄サリン事件。村上春樹とこの事件が自分的に…

革命のファンファーレ/西野亮廣

『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』を読んだよ。これも革命か?お笑い芸人キングコングの西野亮廣。お笑い番組をほとんど見ない自分にとって、この筆者がどこの誰かも知らず、なぜ本書を手に取ってしまったのかも、今となっては闇の中。なんだか話題…

YouTube革命/ロバート・キンセル

『YouTube革命 メディアを変える挑戦者たち』を読んだよ。これは革命か?YouTubeの副社長が筆者。だから、完全にYouTube寄りの話が中心になるかとは思っていたんだけど、実はそうでもなく、メディアに対するより一般的な議論を展開していて、好感が持てる。…

リベラルアーツの学び方 エッセンシャル版/瀬木比呂志

『リベラルアーツの学び方 エッセンシャル版 (リベラルアーツカレッジ)』を読んだよ。教養でないのは確か。本書のオリジナル版があるのは知っていて、気になってはいたんだけど、あの大きさにたじろぎ、あきらめモード。と思っていたら、そのエッセンシャル…

魔法の世紀/落合陽一

『魔法の世紀』を読んだよ。20世紀型人間には理解不能。近頃話題の落合陽一氏。どうして話題なのか分からないけど、本屋の平台に何冊も山積みになっていることが多いから。 ということで、自分的にはとりあえず読んでみるということ。当然、最初の著作を選ん…

新編・風雪のビヴァーク/松濤明

『新編・風雪のビヴァーク (ヤマケイ文庫)』を読んだよ。文章力のチカラ。本書は、登山家・松濤明の登山記録(日記)と山岳会の会報に投稿した手記を中心に編纂したもの。何度も同じタイトルで幾つかの出版社から上梓されているけれども、その後さらに発見さ…

日本の山を殺すな!/石川徹也

『日本の山を殺すな!―破壊されゆく山岳環境 (宝島社新書)』を読んだよ。その後を知りたい。題名に惹かれて手に取った本書。読んでみて気がついたことは、情報が古かったということ。副題にある通り、「破壊されゆく山岳環境」について、日本各地の状況を詳細…

27歳からのMBA グロービス流ビジネス勉強力/グロービス経営大学院

『27歳からのMBA グロービス流ビジネス勉強力』を読んだよ。結局はPDCA。以前に、JMOOCを受講した際に、参考図書として上げられていたのが本書。講座の講師がグロービス経営大学院の教員だったゆえの参考図書なんだろうね。では、いきなり本書の趣旨。…

ゲゲゲの女房/武良布枝

『ゲゲゲの女房』を読んだよ。ごく普通の人生。NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の原作本。この番組の放送は2010年の春秋だったけど、なぜか自分も見ていたのをよく覚えている。普段はNHK連続テレビ小説を見ることはないから、不思議。余談だけど、NHKの番…

新しい道徳/北野武

『新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか (幻冬舎文庫)』を読んだよ。道徳も変化する。筆者は北野武。だから、この題名もアヤシイ感じがするし、副題の“「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか”はもっとアヤシイ…。でも、読んでみると…