パラダイス山元の飛行機の乗り方/パラダイス山元

パラダイス山元の飛行機の乗り方 (新潮文庫)』を読んだよ。徹底ぶりが凄い。

いつも飛行機に乗りたい気分なのは、自分も筆者も同じ。乗り鉄という嗜好があるように、乗り空という嗜好があって当然なんだけど、一般化しないのはなぜだろう?お金が掛かるから?オタク的なイメージにならないから?いや、自分のように隠れ乗り空は少なからずいると思う。

ところが、筆者のパラダイス山元は規格外の乗り空。1年間で1024回の搭乗。1日に11回も搭乗することがあったとか。いやはや、これは異常値。乗り方も、到着地についたら空港の外には出ずに、そのまま折り返すタッチ&ゴーが基本。到着口からそのまま保安検査場に移動するってこと。大抵の飛行機は、到着後に折り返し便になるから、降りたばかりの乗客がすぐに折り返し便に搭乗してくるから、CAもビックリなわけ。

前段の話が長くなっているけれども、筆者自らの言葉として、

宮脇俊三著『時刻表2万キロ』を読んだ鉄道ファンならあたりまえに思いつくようなことを、なぜ飛行機でやってはいけないのか。誰もやってはいけないなどとは言っていないようなので、ならば自分がやってみようと思い立ちました。
と言っているくらいだから。いや、その実行力が凄いってことなんだけどね。

ひとつの事例として、「羽田⇔オホーツク紋別」便で、往復する話。

この路線のいいところは、会社に出社したあと「お得意先回り」と書き残し、11時00分羽田発のオホーツク紋別行きに乗って、折り返し便で15時15分には羽田へ到着できる点です。もう一度会社へ戻ってきたところで誰一人として、オホーツク海で流氷を見てきたなんて、想像すらしませんから安心です。
だって。

いや、楽しすぎます、パラダイス氏のヒコーキ旅。あって、旅って言っちゃいけなかった。ヒコーキ乗りだね。それにしても、いつかはファーストクラスに乗りたいなぁ〜。

パラダイス山元の飛行機の乗り方 (新潮文庫)
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