2018-01-01から1年間の記事一覧

なぜ男は女より多く産まれるのか/吉村仁

『なぜ男は女より多く産まれるのか―絶滅回避の進化論 (ちくまプリマー新書)』を読んだよ。男が多いのは無駄のような気がするけど。『素数ゼミの謎』の吉村先生。数学と生物学の組合せっていう視点がユニークで、自分的には気になる先生の一人。ただ、残念な…

やり抜く力 GRIT(グリット)/アンジェラ・ダックワース

『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』を読んだよ。継続は力なり。赤い表紙に「GRIT」という大きな文字。去年の今頃だっただろうか、書店に山積みされていたっけ。早速、図書館に予約を入れたけど、順番が回…

ブロックチェーン革命/野口悠紀雄

『ブロックチェーン革命 分散自律型社会の出現』を読んだよ。IT革命の完成版。今回も引き続き「Fintech」。筆者は野口悠紀雄先生だから、『仮想通貨革命』の続きっていう感じかな。だから、『FinTechが変える!』よりは、さらに社会的な観点からの「ブロック…

FinTechが変える!/小林啓倫

『FinTechが変える! 金融×テクノロジーが生み出す新たなビジネス』を読んだよ。そして、社会が変わる!ここ数年の気になるキーワードがこの「Fintech」。当初は証券市場での新たな展開かと思っていたんだけど、ビットコインが出始めてから、おや何か違うな…と…

初恋/トゥルゲーネフ

『初恋 (光文社古典新訳文庫)』を読んだよ。ロシア文学は嫌いじゃない。ロシア文学というとなんだか分厚いものが多いよなぁ〜と思いながら、敬遠気味。さらに、登場人物の名前が長い(読み難い)とか、変わるとかという噂もあり、基本的には手を付けない部分…

ネットの高校、はじめました。/崎谷実穂

『ネットの高校、はじめました。 新設校「N高」の教育革命』を読んだよ。ネット時代の教育のあり方だ。2016年4月に開校したN高等学校。メディアや業界では話題になり、去年に本書が本屋の店頭に並んだ時に、すごく気になったんだけど、なぜか読みたい本リス…

強力伝・孤島/新田次郎

『強力伝・孤島 (新潮文庫)』を読んだよ。新田次郎の原点。新田次郎の初期の短編集で全六話。そのうちの「強力伝」は直木賞受賞作って、新田次郎って直木賞作家だったんだね。 さて、その六つの短編。どれも個性に飛んでいて、派手さはないけれども、実直に…

生物多様性を考える/池田清彦

『生物多様性を考える (中公選書)』を読んだよ。考えようがない…ってことか。池田先生の生物多様性といえば、環境問題に絡めて、本当のところはどうなのか?という点で興味深い話題を提供してくれるので、毎回の読書が楽しみ。但し、今回は中公選書からの1冊…

未来の年表/河合雅司

『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)』を読んだよ。日本、最大のピンチ。少子高齢化問題が日本に突きつけられている課題として認識されて久しいが、何がどこまで対応が進んでいるのかイマイチ分からないという印象。そもそも、…

零式戦闘機/柳田邦男

『零式戦闘機』を読んだよ。技術者魂の物語。柳田邦男氏の著作を定期的に読んでいるけれども、今回も飛行機関係。それもさらに時代が遡り、戦前の話。だから、旅客機の話ではなく、戦闘機。そして、その名は「ゼロ戦」。正式には「零式艦上戦闘機」というら…

コマ大数学科 特別集中講座/ビートたけし,竹内薫

『コマ大数学科 特別集中講座 (扶桑社新書)』を読んだよ。数学オタク談義。もう何年も前になるけれども、「コマ大数学科」という深夜枠でTV番組があったっけ。ちょっと難易度の高い数学の問題を、ビートたけし、東大女子学生、たけし軍団が解くというもの。…

グラスホッパー/伊坂幸太郎

『グラスホッパー (角川文庫)』を読んだよ。殺し屋の世界を垣間見る。自分的には初の伊坂幸太郎作品。どうしてこの作品になったのかというと、本屋の平台によく置かれていたので、目にすることが多かったから。単にカドカワ戦術にはまったのか。 amazonの解…

教育とは何?/尾木直樹,茂木健一郎

『教育とは何?-日本のエリートはニセモノか (中公新書ラクレ)』を読んだよ。尾木ママの意外な背景。尾木ママこと尾木直樹氏と茂木健一郎氏の教育に対する思いを伝える本書。構成としては、法政大学女子高等学校で行われた二人の公開対談と、それぞれがリレー…

縮小ニッポンの衝撃/NHKスペシャル取材班

『縮小ニッポンの衝撃 (講談社現代新書)』を読んだよ。予想されていたことだけど。本書は、2016年9月25日に放送されたNHKスペシャル「縮小ニッポンの衝撃」の内容を書籍化したもの。基本は少子高齢化と過疎化の問題が掛け算となって日本を襲ってくるという話…

シンギュラリティは近い[エッセンス版]/レイ・カーツワイル

『シンギュラリティは近い[エッセンス版] 人類が生命を超越するとき』を読んだよ。人類は加速度的。『シンギュラリティ・ビジネス』を読んで以来、気になるキーワード「シンギュラリティは近い」。『シンギュラリティ・ビジネス』では、本書を取り上げて、何…

クラウド時代の思考術/ウィリアム・パウンドストーン

『クラウド時代の思考術―Googleが教えてくれないただひとつのこと―』を読んだよ。タイトルに異議あり!しかも、副題が「Googleが教えてくれないただひとつのこと」だから、なんとなく『〈インターネット〉の次に来るもの』を想像するのは必然。でも、本書の…

これからの日本、これからの教育/前川喜平,寺脇研

『これからの日本、これからの教育 (ちくま新書)』を読んだよ。その「これから」が分からない。二人の元文部科学省官僚の対談をまとめたもの。特に、話題の前川喜平氏の登場とあれば、興味津々で読んでみたってわけ。でも、結局は、前川氏の言葉としては、冒…

エレガントな宇宙/ブライアン・グリーン

『エレガントな宇宙―超ひも理論がすべてを解明する』を読んだよ。「宇宙」に「エレガント」という形容詞…。年末年始は図書館の貸出期間が延びることを利用して大作にチャレンジすることが多い。ということで、本書は574頁の超大作。本を持っているのを見ただ…