2013-01-01から1年間の記事一覧

くまモンの秘密/熊本県庁チームくまモン

『くまモンの秘密 地方公務員集団が起こしたサプライズ (幻冬舎新書)』を読んだよ。新しい広報の方法。いつのまにかゆるキャラブームで、日本各地でたくさんのゆるキャラが雨後の筍のように誕生しているよう。でも、結局は全国的に名前が売れているのは数少…

生命の逆襲/福岡伸一

『生命の逆襲』を読んだよ。ヒトに対する逆襲か?筆者はいつもの福岡ハカセ。週刊誌「AERA」に連載されたエッセイを1冊にまとめたもの。その意味で『遺伝子はダメなあなたを愛してる』の続編と言えるもの。エッセイだから、一編が4頁足らずだけど、そこには…

体感する数学/竹内薫

『体感する数学』を読んだよ。微妙な体感。サイエンス作家の竹内薫氏の著作。抽象的な科学の世界を分かりやすく解説している竹内氏が数学を体感としてどうイメージされるかを解説した本。 そもそも数学って抽象的なものだから、体感的なイメージで説明するの…

登山の哲学/竹内洋岳

『標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学 (NHK出版新書 407)』を読んだよ。哲学風味がいいと思う。筆者は世界の全ての8000m以上の山、14座に登った初めての日本人である竹内洋岳氏。恥かしながら、筆者のようなプロ登山家がいたということを始めて知ったア…

さとやま/鷲谷いづみ

『さとやま――生物多様性と生態系模様 (岩波ジュニア新書 〈知の航海〉シリーズ)』を読んだよ。「里山」ではなくて、「さとやま」とは。久しぶりに岩波ジュニア新書。いつの間にか、<知の航海>シリーズなどというものが出ていて、本書がそれの第1号みたい。…

一九八四年/ジョージ・オーウェル

『一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)』を読んだよ。1984年って、もう30年も前…。本書は1949年に発表されたジョージ・オーウェルの長編小説。ジョージ・オーウェルといえば、アッシの読んだものとしては『動物農場』があるけれども、テーマとしては同じか…

ハーバード白熱日本史教室/北川智子

『ハーバード白熱日本史教室 (新潮新書)』を読んだよ。いわゆる一つのアクティブ・ラーニング。サンデル教授から始まった白熱授業とか白熱教室の流行。未だに続いているというか、二匹目のドジョウというか。とは言え、その中でも楽しめるものはいろいろある…

グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた/辻野晃一郎

『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた (新潮文庫)』を読んだよ。これがソニー愛なのか?このちょっとユニークなタイトルに惹かれて読んでみた本書。タイトルを素直に読むと、「グーグルなんて大したことない。だって、それはソニーでは普通…

激走!日本アルプス大縦断/NHKスペシャル取材班

『激走! 日本アルプス大縦断 密着、トランスジャパンアルプスレース富山~静岡415?』を読んだよ。人間業とは思えない。2年毎に開催される「トランスジャパンアルプスレース(TJAR)」という山岳レース。本書は、このレースをNHKが取材し、NHKスペシャルで放送…

身近な雑草の愉快な生きかた/稲垣栄洋,三上修

『身近な雑草の愉快な生きかた』を読んだよ。愉快だと思っているのは人間だけで…。久しぶりの植物もの。たまにこの方面を読みたくなるのはどういうわけか自分でも分からないけど、まぁ相変わらず植物は気になっているということ。 で、今回は雑草。「今回は…

知らないと恥をかく世界の大問題4/池上彰

『知らないと恥をかく世界の大問題4 日本が対峙する大国の思惑 角川SSC新書』を読んだよ。次の参議院選挙に注目。すっかりシリーズ化した池上氏のこの本はこれで4冊目。毎回、欠かさずに読んでいるけど、次々に変わる国際情勢についていけない感じ。それでも…

日本文化のゆくえ/河合隼雄

『日本文化のゆくえ (岩波現代文庫)』を読んだよ。文化って、行動規範か?本書は、河合隼雄先生の著作集から抜粋したもの。それでも、かなりのボリュームで読み応えがあるよ。 広範囲の内容ではあるけれども、一言で言い表すならば、河合先生の日本人論。専…

海と毒薬/遠藤周作

『新装版 海と毒薬 (講談社文庫)』を読んだよ。どうしてこの題名なのか…。筆者は言うまでもなく、有名な遠藤周作氏。氏の作品は、狐狸庵先生のイメージが強くて、アッシ的にはあまり読む気がしなかったのは事実だけど、ひょんなことから、この本書を知り、読…

地下旅!/酒井順子

『地下旅! (文春文庫)』を読んだよ。地下鉄版小さな旅。作家・酒井順子氏が東京の地下鉄に乗って、あちこちに出掛ける小さな旅のルポルタージュ。後半は全国や世界の地下鉄にも乗っているけど。 ちょっと残念なのは、地下鉄の話題よりも、その旅先でのアレコ…

1000%大学活用術/花岡正樹

『年齢不問! サービス満点!! - 1000%大学活用術 (中公新書ラクレ)』を読んだよ。地域・社会貢献事例集。この大袈裟なタイトルで、副題が「年齢不問!サービス満点!!」だし、ちょっと怪しい感じじゃないか?と訝りながらも、つい手にとってしまったアッシ。こ…

すごい駅/横見浩彦,牛山隆信

『すごい駅 (メディアファクトリー新書)』を読んだよ。語り合えるだけでもすごい…。国内の全駅に下車したというスゴイ横見氏と、秘境駅という新たな分野で話題の牛山氏が、日本全国のすごい駅を選び、語り合うという本。その数は95駅。どうせなら、100にすれ…

50代から上手に生きる人 ムダに生きる人/清水義範

『50代から上手に生きる人 ムダに生きる人: 「徒然草」に学ぶ後悔しない人生 (知的生きかた文庫)』を読んだよ。清水センセーはもう64歳か…。清水センセーは多作なので、まだ読んでいない本がたくさん。読みたい本リストにも行列が出来ているんだけど、新刊で…

学歴革命/中嶋嶺雄

『学歴革命 秋田発 国際教養大学の挑戦』を読んだよ。人材養成目的の明確化。副題は「国際教養大学の挑戦」ということで、その国際教養大学の様々な取組みを紹介したもの。筆者はその学長だった中嶋嶺雄氏。「だった」と過去形なのは、最近お亡くなりになっ…

マグマ/真山仁

『マグマ (角川文庫)』を読んだよ。震災後の原発問題を予感する…。何の本だったか記憶が無いけど、経済小説の紹介があって、そこに書かれていた本のうちの一冊が本書。裏表紙には、「次代を占う、大型経済情報小説」と書かれているけれども、何だかその占い…

土地の神話/猪瀬直樹

『土地の神話 (新潮文庫)』を読んだよ。東京は五島慶太が作ったのか…?著者の猪瀬直樹氏があとがきで、『ミカドの肖像』の続編であると言っている本書。その『ミカドの肖像』をアッシが読んだのは、遥か昔。薄っすらとした記憶を辿れば、プリンスホテルを巡…

これからの「正義」の話をしよう/マイケル サンデル

『これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)』を読んだよ。政治哲学という領域。久しぶりの超大作。読み応えのあるというか、本と格闘したというか…。 マイケル・サンデル氏の本は気になりつつも、本の厚さに怖じけづいて、手を付け…

明治大学という「武器」を持て/中村三郎

『明治大学という「武器」を持て ~いま、なぜ受験生と企業に人気なのか~ (経済界新書)』を読んだよ。「武器」なのか…?副題に「いま、なぜ受験生と企業に人気なのか」とあるように、確かに最近、明治大学がメディアに登場することが多いかも。しかも、ついに…

これが物理学だ!/ウォルター・ルーウィン

『これが物理学だ! マサチューセッツ工科大学「感動」講義』を読んだよ。身体を張った物理学講義。副題が“マサチューセッツ工科大学「感動」講義”というもの。最近、白熱授業とか、それ系統の言葉を聞くことが多いけど、この本もそれ系に近いかも。どうやら…

危ない私立大学 残る私立大学/木村誠

『危ない私立大学 残る私立大学 (朝日新書)』を読んだよ。私立大学の最新事例集。大学淘汰の時代と言われて、かれこれ何年経つのだろう。2007年が全入時代の始まりだから、もう10年以上になるか…。その間も大学は増え続け、入学定員も増えているはず。それで…

文学部唯野教授/筒井康隆

『文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)』を読んだよ。難しい「文芸批評論」。かれこれ20年以上も前になるだろうけど、単行本で読んだことがある本書。その時は、単にギョーカイ的な興味からの読書だったような。とは言え、今回がそれと違うかと言えば、そう…

宮本常一『忘れられた日本人』を読む/網野善彦

『宮本常一『忘れられた日本人』を読む (岩波現代文庫)』を読んだよ。いわゆる常民の歴史。歴史学者の網野善彦氏の4回日に渡る講座をまとめたもの。テーマは表題通り宮本常一氏の『忘れられた日本人』。この『忘れられた日本人』という本。 アッシ自身は、本…

福岡ハカセの本棚/福岡伸一

『福岡ハカセの本棚 (メディアファクトリー新書)』を読んだよ。何だか同類項。アッシと趣味の合う福岡ハカセと「本棚」というキーワードの組合せならば、これはアッシ的には必読の書。元々は東京池袋のジュンク堂書店で「動的書房」という推薦書フェアで行わ…

わかりあえないことから/平田オリザ

『わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書)』を読んだよ。わかりあえるなんて、土台無理な話。筆者は劇作家の平田オリザ氏。業界関係の某会の総会で、この平田氏に講演をしてもらう予定ということで、ちょっと読んでみよう…

ポプラの秋/湯本香樹実

『ポプラの秋 (新潮文庫)』を読んだよ。子供の頃が思い出せない…。『夏の庭』の湯本香樹実。相変わらず小説は読んでいないけど、小説としては連続でこの湯本香樹実。単に自宅に本があったからというのがその理由なんだけど。でも、前回の『夏の庭』がつまら…

「知」の挑戦 本と新聞の大学I/姜尚中,一色清,依光隆明,杉田敦,加藤千洋,池内了

『「知」の挑戦 本と新聞の大学 I (集英社新書)』を読んだよ。挑戦というのは大袈裟だけど。「本と新聞の大学」という企画の中で行われた講演や対談をまとめたもの。この企画の趣旨を冒頭の基調対談で姜尚中氏が説明する。そこでは、「知」というものを「生…