2013-01-01から1年間の記事一覧

ビッグデータ社会の希望と憂鬱/森健

『ビッグデータ社会の希望と憂鬱 (河出文庫)』を読んだよ。憂鬱ばかりのような…。ビッグデータという単語が去年あたりからIT系のキーワードになってきていたので、何とはなしに関連する本を探していたんだけど、すぐに目についたのが本書。でも、よくよく見…

武家の女性/山川菊栄

『武家の女性 (岩波文庫 青 162-1)』を読んだよ。皆がいきいきと生きていた。今回、図書館から借りた本書は、岩波文庫から1983年に第1版が出たもの。かれこれ30年も前のものだから、綴じ側の角は上下とも擦り切れて丸くなっているし、紙もすっかりセピア色。…

日本凡人伝/猪瀬直樹

『日本凡人伝 (新潮文庫)』を読んだよ。サラリーマンって凡人なのか?著者は猪瀬直樹氏。昭和58年の作品だから、かれこれ30年ほど前か…。雑誌「スタジオ・ボイス」に連載したものをまとめたもの。この「スタジオ・ボイス」は、一言でいうとインタビュー誌。…

ウェブで政治を動かす!/津田大介

『ウェブで政治を動かす! (朝日新書)』を読んだよ。ジャーナリストらしくなってきた津田氏。筆者の津田氏のこと、IT系のライターかと思っていたけど、最近の活動をみると、実はそれだけではなさそう。いや、逆にITを手段とした社会を考えるとジャーナリスト…

生命と記憶のパラドクス/福岡伸一

『生命と記憶のパラドクス 福岡ハカセ、66の小さな発見』を読んだよ。タイトルと本文の関連がよく分からないけど…。週刊文春に連載された福岡ハカセのエッセイ集。副題は「福岡ハカセ、66の小さな発見」。そういえば、最近の書籍の題名は副題が必ず付くよね…

学び続ける力/池上彰

『学び続ける力 (講談社現代新書)』を読んだよ。池上版教養論。最近、教養が軽視されている傾向にあるよね。それは、大学への進学に際し、理高文低の傾向ではっきりと読み取れる。つまりは、スキルを身につけて、社会に出る際に実践力を付けて、就職に有利な…

暴言で読む日本史/清水義範

『暴言で読む日本史 (メディアファクトリー新書)』を読んだよ。人間に暴言・失言はつきもの。つい読みたくなる清水センセー。今回は日本史の中の暴言を集め、それをセンセーなりに解説してみようというもの。あの有名なセリフがどんな背景で飛び出たか、なぜ…

アホの極み/池田清彦

『アホの極み 3.11後、どうする日本! ?』を読んだよ。震災後、日本は変わったのか?本書は「週刊朝日」に連載されていたエッセイをまとめたもの。連載の期間は、2010年4月から2012年8月までだから、途中に東日本大震災が発生する。そんなわけで、副題は「3.1…

デジタルネイティブの時代/木村忠正

『デジタルネイティブの時代 なぜメールをせずに「つぶやく」のか (平凡社新書)』を読んだよ。お硬い論文調。副題は“なぜメールをせずに「つぶやく」のか”。本書の主題は、この副題の方がピッタリかも。この副題、最初は特に意識していた訳ではないけど、読…

われ笑う、ゆえにわれあり/土屋賢二

『われ笑う、ゆえにわれあり (文春文庫)』を読んだよ。初めての土屋賢二。なんのきっかけだったか、まったく記憶にないのだけれども、気になっていた土屋先生の著作。読むチャンスもなかったこともあり、頭の隅に置きながらも、しばらく放置。で、やっと今回…

仕事は楽しいかね?/デイル・ドーテン

『仕事は楽しいかね?』を読んだよ。仕事は楽しいのが一番いいけど。いわゆる自己啓発本ということで、基本的にはアッシは読まないことが多いけど、売れているみたいだし、話の種に読んでみる。 登場人物は主人公のビジネスマンと彼に指南する老人マックス・…

数学力は国語力/齋藤孝

『数学力は国語力 (集英社文庫)』を読んだよ。アッシは国語が好き。数学と国語。似ても似つかぬように思うけど、実はそうでもなく、いやもっと密に関連していて、数学の考え方を身に付けるといろいろと応用が利きますよ…という齋藤先生のありがたいお話。高…

ポアンカレ予想/ジョージ G.スピーロ

『ポアンカレ予想―世紀の謎を掛けた数学者、解き明かした数学者』を読んだよ。これも数学か…。2007年に放送されたNHKスペシャルの番組「100年の難問はなぜ解けたのか〜天才数学者 失踪の謎〜」を見て以来、気になっていた「ポアンカレ予想」。 「ポアンカレ…

女子と就活/白河桃子,常見陽平

『女子と就活――20代からの「就・妊・婚」講座 (中公新書ラクレ)』を読んだよ。やっぱり、女子の就活は厳しいわ…。「就活&女子」は業界的に反応せざるを得ないキーワードなので、本書が出た時に即図書館に予約。とは言え、就活本はありとあらゆるものが出て…

この国のかたち〈5〉/司馬遼太郎

『この国のかたち〈5〉1994~1995』を読んだよ。ネタが尽きないのがスゴイ。「この国のかたち」シリーズの第5弾。毎回、同じようなテーマなんだけど、ちょっとづつネタが違って、話が尽きなくなってきている感じ。雑誌の連載モノなので、尽きることは前提では…

はじめて考えるときのように/野矢茂樹

『はじめて考えるときのように―「わかる」ための哲学的道案内 (PHP文庫)』を読んだよ。こういう厳密な議論が好き…。久しぶりの野矢先生。 ざっくり言うと、「考える」って何だろうってことを探求した本なんだけど、哲学のようであったり、論理学のようであっ…

中の人などいない/NHK_PR1号

『中の人などいない@NHK広報のツイートはなぜユルい?』を読んだよ。中の人を勇気付ける本。筆者はNHKのTwitterアカウントの一つである@NHK_PRさん。いわゆる中の人なんだけど、堂々と「中の人などいない」と宣言する。そもそも、このセリフはこのアカウント…