2012-01-01から1年間の記事一覧

系外惑星/井田茂

『系外惑星 宇宙と生命のナゾを解く (ちくまプリマー新書)』を読んだよ。知れば知るほど面白い。宇宙モノの本が出ると、念のためにチェックするアッシ。多分、書かれていることは、以前に読んだ本とそれほど大差はないんだろうけど、さらに分かりやすく書か…

鉄道と国家/小牟田哲彦

『鉄道と国家─「我田引鉄」の近現代史 (講談社現代新書)』を読んだよ。両者は密接に関連している。副題は“「我田引鉄」の近現代史”。アッシ的には、この「我田引鉄」に引かれて本書を手にとったんだけど、それは単なるエピソードに留まらず、日本の国家戦略…

ゲーミフィケーション/井上明人

『ゲーミフィケーション―がビジネスを変える』を読んだよ。全ての行動がゲームになる。また、バズワードかという気がしないでもないけど、ちょっと前にテレビでも取り上げていた話題のような記憶があり、本屋で見つけた時にメモ。図書館での検索でも予約多数…

女流阿房列車/酒井順子

『女流阿房列車 (新潮文庫)』を読んだよ。一番贅沢な旅。いわゆる乗り鉄の酒井順子氏。徹底しているのが、乗ること以外にはそれほどテツに興味がないこと。それを証明するのが、乗っても寝てしまうこと。外の景色が素晴らしかろうが、どんなに珍しいテツ関係…

働かないアリに意義がある/長谷川英祐

『働かないアリに意義がある (メディアファクトリー新書)』を読んだよ。働くか否かは相対的なものか…。人間の世界でもよく言われる2:8の法則(パレートの法則)。ある集団において、そこで働く人のうち、本当に働く人はそのうちの2割。その2割の人たちがその…

下山の思想/五木寛之

『下山の思想 (幻冬舎新書)』を読んだよ。離陸より着陸の方が難しい。大御所の五木寛之氏は初めて。おっと、大昔に『四季・奈津子』は読んだかも。アッシは中学生だったかも。烏丸せつこ…。 なんだか、話はあらぬ方向に行きそうなので、軌道修正。ずばり「下…

知らないと恥をかく世界の大問題3/池上彰

『知らないと恥をかく世界の大問題3 角川SSC新書』を読んだよ。世界は大問題だらけ。あれよあれよというまに、シリーズの3作目。こんなに続くとは思わなかったけど。「おわりに」の日付が今年の4月だから、まさに直近の話題。おりしも、衆議院で消費税増税法…

就職に強い大学・学部/海老原嗣生

『偏差値・知名度ではわからない 就職に強い大学・学部 (朝日新書)』を読んだよ。データを読むのは難しい。石渡嶺司氏が『大学の思い出は就活です(苦笑)』で言うように、就活本で比較的信用ができそうな海老原嗣生氏。どうして信用できそうかと思うかとい…

東京科学散歩/竹内薫,中川達也

『東京科学散歩(祥伝社新書220)』を読んだよ。散歩と科学の強引な組合せ。散歩は好き。特に初めての場所に出掛けるのは、新しい発見があるからワクワクする。いつも歩く場所も、ちょっとした新たな発見があると嬉しいよね。 というコンセプトで、東京都心…

大学の思い出は就活です(苦笑)/石渡嶺司

『大学の思い出は就活です(苦笑): 大学生活50のお約束 (ちくま新書)』を読んだよ。普通が一番難しい。著者紹介欄には「ライター・大学ジャーナリスト」とある石渡嶺司氏。『アホ大学のバカ学生』などかなり個性的なタイトルの著作が多いけど、中身はどれ…

十津川警部とたどる時刻表の旅/西村京太郎

『十津川警部とたどる時刻表の旅 (oneテーマ21)』を読んだよ。『時刻表マニア』から始まった時刻表を読む趣味…。2012年3月でオリジナル著書が500冊に到達したという西村京太郎氏。いわゆるトラベルミステリー作家としては、現代では第一人者。中学2年の時か…

情報の呼吸法/津田大介

『情報の呼吸法 (アイデアインク)』を読んだよ。情報の全ては行動するために。『Twitter社会論』の津田大介氏。だから、基本的にはソーシャルメディア系のお話。それに、3.11東日本大震災を絡めて、社会論的な視点を加えたものといった感じ。 そういえば、ア…

理系の子/ジュディ ダットン

『理系の子―高校生科学オリンピックの青春』を読んだよ。理科離れって本当?リブロ池袋本店に行くと最後に立ち寄るのが理系の本の新刊コーナー。わざわざ理系の本の棚まで行くのは時間があるときに限られるので、このコーナーは理系本好きのアッシにはかなり…

夢をかなえるゾウ/水野敬也

『夢をかなえるゾウ 文庫版』を読んだよ。明らかに自己啓発本ではなく…。2007年8月に単行本が出て、当時は本屋の平台に山積みされていた記憶がある。多分、かなり売れたんだよね。で、気がついてみると、それからもう5年。ということで、文庫版が登場し、ア…

森に降る雨/関川夏央

『森に降る雨 (文春文庫)』を読んだよ。中年男に共感する。あとがきにあるように、『水のように笑う』の続編的な位置付けの本書。前作は青少年時代のノスタルジー的感覚が強かったけど、本書はもう少し大人の感覚。それでも、話の内容には少年時代の思い出が…

生物多様性のウソ/武田邦彦

『生物多様性のウソ (小学館101新書)』を読んだよ。結局は環境問題。池田先生の『環境問題のウソ』を読んで以来、環境問題は深く知りたいと思っているアッシ。だから、武田先生の著作もあちこち読み漁っているわけだけど、本書はまたちょっと毛色が違うかな…

坂の上の坂/藤原和博

『坂の上の坂』を読んだよ。人生を考える微妙な年齢。本書のタイトルは司馬遼太郎の『坂の上の雲』に引っ掛けたものだけど、では、「雲」ではなくて「坂」とは何か?そう、人生という長い坂を上り詰めて、上り切ったと思ったら、さらにその先には坂があった……

遺伝子はダメなあなたを愛してる/福岡伸一

『遺伝子はダメなあなたを愛してる』を読んだよ。生物学的にも、自由であれ。ご存知、生物学者・福岡先生の本。週刊AERAの連載コラムをまとめたもの。普段の生活で感じるささやかな疑問を福岡先生にぶつけてみたら…というコンセプトということで、その回答が…

数学に魅せられた明治人の生涯/保阪正康

『数学に魅せられた明治人の生涯 (ちくま文庫)』を読んだよ。一庶民の戦争の記録。“数学”という文字に反応して、すぐにメモ。図書館でも予約して借りたくらいだから、新刊はどんな本でも人気なのかも。“数学”というとそれほど借り手はいないと思っていたから…

ガラパゴス化する日本/吉川尚宏

『ガラパゴス化する日本 (講談社現代新書)』を読んだよ。グローバル化とは何ぞや。猫も杓子もグローバル化という感じの今の世の中。グローバル化といえば、輸出を中心とする製造業の話だとばかり思っている人が多いと思うけど、世の中はガラッと変わってしま…

水のように笑う/関川夏央

『水のように笑う (新潮文庫)』を読んだよ。先輩たちの青春…。関川夏央氏のエッセイ集。関川氏の著作は、専らテツものしか読んでいなかったけど、今回、たまたま読むものに欠乏した瞬間があり、図書館で思わず氏の著作を見つけて借りてみたってわけ。 で、あ…

スタバではグランデを買え!/吉本佳生

『スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学』を読んだよ。アッシは安くないと買わない人。単行本が出た時に、このタイトルで一瞬興味を惹かれ、気になっていた本。いつのまにか文庫版が出て、ついでに図書館では予約状態だったので、早速予約。なんと…

ゾウの時間 ネズミの時間/本川達雄

『ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書)』を読んだよ。時間は誰にでも平等だと思っていたが…。筆者の本川達雄氏は歌う教授。NHKの番組「爆笑問題のニッポンの教養」にご出演の際も、ハンディカラオケ風を片手に妙な歌を歌っていたっけ?しかも…

アホ大学のバカ学生/石渡嶺司,山内太地

『アホ大学のバカ学生 グローバル人材と就活迷子のあいだ (光文社新書)』を読んだよ。タイトルほど毒舌でもなく…。筆者は『最高学府はバカだらけ』の石渡嶺司氏と大学研究家と言われる山内太地氏。前著『最高学府はバカだらけ』と同様に、昨今の大学研究家事…

伝える力/池上彰

『伝える力 (PHPビジネス新書)』を読んだよ。一般常識的…。池上彰氏の著作は一応チェックはしているアッシ。でも、本屋にいく度に「あっ、また新刊…。」という位に多作だから、何を読もうかと考えるだけで、結局は読む機会を逃している状況が続く。 ところが…

宮台教授の就活原論/宮台真司

『宮台教授の就活原論』を読んだよ。就活っていかにも社会学的。宮台先生の著書は難しい印象があったけど、テーマが就活だし、原論となれば本質は何かという議論も聞けるという期待もあり、つい予約。そう、予約が必要だったということにも、ある種の驚きが…

メッシュ/リサ・ガンスキー

『メッシュ すべてのビジネスは〈シェア〉になる』を読んだよ。『シェア』とはちょっと違う。特にシリーズ化されているわけではないけど、『フリー』、『シェア』に引き続き『メッシュ』。本の装丁が似ているのでは、シリーズものだと勘違いするアッシのよう…

山に生きる人びと/宮本常一

『山に生きる人びと (河出文庫)』を読んだよ。土地土地に相応しい生き方があり。『忘れられた日本人』に引き続き、宮本常一氏。氏の著作を知ったのは、実は本書の方が先。たまたま文庫版が本屋に並んでいたから。で、本書を探していて、図書館で見つけたのが…

科学コミュニケーション/岸田一隆

『科学コミュニケーション?理科のをひらく (平凡社新書)』を読んだよ。科学に限らず、コミュニケーションの難しさ。タイトルの「科学コミュニケーション」という単語そのものが初耳。よくよく読んでみると、筆者の造語みたい。で、科学とコミュニケーション…

日本の大転換/中沢新一

『日本の大転換 (集英社新書)』を読んだよ。深く思考する人の言うことは難しい。『3.11以後』に引き続き、震災以後の日本について述べたもの。本書を手に取った時はそれほど真剣に選んだわけではなく、何となく今後の日本を知りたいと思ったから。でも、結局…