読み上手 書き上手/齋藤孝

読み上手 書き上手 (ちくまプリマー新書)』を読んだよ。聞く話すより難しい。

そのものズバリ、読む力と書く力を如何につけるかを中高生に説いた本。もちろん、大学生が読んでも使えるノウハウだし、我々社会人が読んでも頷ける部分も多々有り。

全体は三部構成で第一部は基礎編。「読む・書く」の繋がりを見つけることが主題だけど、その根っこにあるものはアンテナを立てるということだそうな。まずは活字に触れること。雑誌でも普段は手にしないようなものも手にとってみる。そうすると自然とビビッとアンテナが立ってくるのだとか。その結果は、

面白そうなものを探すアンテナが発達してくると、読むものにハズレがなくなってきます。しかもアンテナの幅が広ければ広いほど、読みたくなるものがたくさん増えてきます。「読む・書く」ということの大もとにある知的好奇心がどんどん刺激されてくるわけです。ここが大切です。
ということ。今のアッシがそうかも。たまにハズレはあるけど…。

第二部は応用編。「読み書き」を極めるがテーマ。ここでは少しテクニカルな話。
例えば、「発問」を作り出すということ。一問一答で終わってしまう問いではなくて、話が広がる可能性がある発問が重要。

「これについてはどうなのだろう?」とまず自ら「発問」しておいて、その答えを書いていく、それだけで格調高い文章に一歩近づけます。
と。…とは言っても、その発問作りが難しいのかも。

第三部は実践編。東大の国語入試問題に挑戦したり、エントリーシートを書いたりする課題に挑戦する。
ここまでくると、単にモノの書き方ではなくて、完全に受験や就活対策本。「弁証法」とかも出てくるし。
最後に、齋藤先生がエントリーシートを書くとしたら…という話が出てくる。ここで、

私にとって学問とは、物事を見るときの視点が技として身につく、あるいは役立つような武器を手に入れるということです。
と齋藤先生。新しい視座を手に入れるとで、他のものを見る見方が変わってくるとも言っているよ。そのためには、やっぱり本を読まなくてはいけない。書くことの前に読むこと。アッシは継続的に実践中です〜。
読み上手 書き上手 (ちくまプリマー新書)
読み上手 書き上手 (ちくまプリマー新書)齋藤 孝

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