突破する力/猪瀬直樹
『突破する力 (青春新書インテリジェンス)』を読んだよ。猪瀬氏の青春物語。
筆者は東京都副知事の猪瀬直樹氏。雑誌『BIG tomorrow』に連載されたいた記事をまとめたもの。雑誌のコンセプトからいっても、ターゲットは20代の男性。だから、将来のこと、仕事のこと、不安だらけの世の中で、いかに希望を見つけて生きていくかといったことを筆者なりにこんこんと説く感じ。
ということで、猪瀬氏の仕事論をいくつか紹介。
まずは持久力。諦めないことが大切。工夫を繰り返すこと。
成功する人は才能があるから成功するというより、成功するまでやり続けるから成功するんです。と猪瀬氏。一度や二度の失敗なんて当たり前。粘り強く試合に参加するのが成功の秘訣だとも言っているよ。
少し年代が上がって、中間管理職の場合。中間管理職はパイプ役だなどと言うけれども、猪瀬氏の持論はビス役だと。ビスなら上と下をぶれずにガッチリ繋ぐからね。
では、上司や部下がぶれるのは何故か?猪瀬氏の説によると、日本社会の妙な100点主義であると。新しいプロジェクトの点数は70点でも成功の言えるのに、減点の30点に難癖を付ける御仁がおり、それに右往左往してしまうと。完璧主義もいかんね。
最後は言葉の使い方。マイナス思考の先入観を壊すには、言葉の使い方を変えることが必要だと。例えば、「35歳だからこそできる転職もある」とか「小さい会社だからこそ勝てる分野がある」などと考えてみると、世界が広がるよね。
結局、本書に通底する思想は「諦めない」ということ。粘り強く取り組んでいけば、必ず突破口はある!
さて、その猪瀬氏。都知事選挙には立候補するのでしょうか?
突破する力 (青春新書インテリジェンス) | |
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