2009-01-01から1年間の記事一覧

線路を楽しむ鉄道学

『線路を楽しむ鉄道学』を読んだよ。筆者曰く、一介の「鉄道好きの地図マニア」が書いたもの。冒頭にも書いたけど、いわゆるテツが書いたものではないところが本書のポイント。テツの方の本はどちらかというと車両とか時刻表とか、運行とかに目が行きがち。…

ニッポン・サバイバル

『ニッポン・サバイバル』を読んだよ。さらりと読める姜尚中。ある女性誌のポータルサイトに掲載されていたものをまとめたもの。副題に「不確かな時代を生き抜く10のヒント」とあるように、全10章で構成。まえがきにもあるように、上司や顧客、先輩が、何か…

133キロ怪速球

『133キロ怪速球』を読んだよ。面白くて一気読み〜。ご存知、中日ドラゴンズを代表するベテラン投手の山本昌が上梓。昨年200勝を達成し、名球会入り。それを記念しての出版かも。でも、ドラゴンズの現役選手が本を出すことなんてめったにないから、アッシに…

下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉

『下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉』を読んだよ。学校とは何か?を改めて考えた。内田樹は今回も格差社会の話が中心。どこかのセミナーでの講演と質疑応答をまとめたもの。まえがきによると5時間にもわたったとか。それだけ、内田樹氏が今…

生き物をめぐる4つの「なぜ」

『生き物をめぐる4つの「なぜ」』を読んだよ。生き物の世界は不思議だらけ…。長谷川先生、お久しぶりです。タイトルは以前からキャッチしていて、気になっていた本だけど、練馬区の図書館には1冊しかなくて、タイミングを見ていたところ、もう1冊増えて2冊に…

学問のすすめ

『学問のすすめ』を読んだよ。現代語訳だけど。ご存知、福澤諭吉の『学問のすすめ』を齋藤先生が現代語訳したもの。すっきりしていて分かり易く読みやすい文章。齋藤先生に言わせると福澤の文章そのものがすっきりしているからということ。ユーモアを交えな…

川を旅する

『川を旅する』を読んだよ。石神井川も旅してみたい。「FRONT」という川の雑誌があるらしい。川の雑誌っていうのも珍しいよね。そこに連載されていたもののうちの38編をまとめたもの。日本全国津々浦々の川を訪ねて、筆者が歩く。土手に上がって全体を眺めた…

汽車旅放浪記

『汽車旅放浪記』を読んだよ。懐かしの宮脇俊三や内田百けんなどが満載〜。中学2年の時だったか、同級生の間で時刻表が流行っていた。そう時刻表マニア。それに関する本もたくさん出ていて、大阪へ出張に行くのに、新幹線や飛行機より早く、朝一番で着く方法…

バカにならない読書術

『バカにならない読書術』を読んだよ。池田先生は詩人志望だったとは…。本書は二部構成。前半は養老先生の読書に関するエッセイ。後半は養老先生、池田清彦氏、吉岡忍氏の対談集。養老先生の本は何冊も読んでいるけど、その都度、新たな視点を示してくれるよ…

どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか?

『どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか?』を読んだよ。中島義道の本は麻薬のように…。また、中島義道。氏の作品を図書館で手に取ると、本が「読んでくれ。」と言っているように感じてしまうのは何故だろう。今回もまったく別の本が目的で…

ホーキング、宇宙のすべてを語る

『ホーキング、宇宙のすべてを語る』を読んだよ。他の宇宙本と比べると…。う〜む。いつかはホーキング本だと思っていたけど、こんなに早く手にするとは思っておらず。その前に、ホーキング本といえば『ホーキング、宇宙を語る』だと思っていたけど、『ホーキ…

考える技術

『考える技術』を読んだよ。大前研一氏は自身たっぷり。大前研一氏は初読書。本書の単行本が出たのが2004年11月だから、書かれている話題が多少古かったりもするけれども、考え方は変わらないわけで、今回の文庫版でも十分楽しめるよ。いきなり冒頭から、「…

シリコンバレー精神

『シリコンバレー精神』を読んだよ。ドッグ・イヤーの世界はあっという間。元々「Foresight」という雑誌に1996年9月から2001年5月まで連載していたものを中心に他のメディアに書かれたものまとまたもの。梅田望夫氏のデビュー作かも。アッシが読んだのは単行…

脳を活かす仕事術

『脳を活かす仕事術』を読んだよ。やっぱり、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に学ぶ。「脳を活かす」シリーズなのか、前作『脳を活かす勉強法』の第2弾。茂木さん、相変わらず多作だけど、このシリーズはNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に連動し…

先生はえらい

『先生はえらい』を読んだよ。先生との関係って、恋愛と同じだなんて…。また、内田樹。なんだか凄いタイトルだけど、内容的には生徒として、先生との関係ってどう築くのかっていうことをいろいろな事例を交え、且つ遠回りをしながら、説明した本。筆者も言っ…

森を歩く

『森を歩く』を読んだよ。あ〜、山に行きたい…。同著者の『森林からのニッポン再生』を読んだことがあったので、本屋でパラパラっと捲ってみて、即読書決定。図書館でも予約が必要だったので、人気の本なのかも。 サブタイトルが「森林セラピーへのいざない…

理系バカと文系バカ

『理系バカと文系バカ』を読んだよ。理系有利にしか読めないけど…。本屋の店頭でタイトルを見て、気になっていた本。図書館でも予約が多数だったみたい。竹内薫も久しぶりだし。そもそも、理系文系を区分することが間違っているんだろうけど、日本人はどうも…

クラウド・コンピューティング

『クラウド・コンピューティング』を読んだよ。クラウドは単なるIT最新事情…。去年の秋頃だったか、職場の会議で「これからは、クラウドだ。」と言い放つ輩がいて、一瞬だけたじろいだけれども、「クラウド」という言葉は何となく聞いていたので、知った振り…

デッドライン仕事術

『デッドライン仕事術』を読んだよ。人気の本で、借りるのに数ヶ月。『ウエスト・ポイントはリーダーシップをどう教えているか』に引き続き、上司のお薦め本。例によってノウハウ本は、あまり読む気がしないのだけれども、推薦してくれた上司が自分の部署で…

ユビキタスとは何か

『ユビキタスとは何か』を読んだよ。何かっていうより、筆者の構想の披露。筆者の坂村先生。TRONの開発で有名だけど、ユビキタス構想にも関与していたとは。組み込みOSには利用されているというTRON。つまりは、TRONとユビキタスが一体化しているのだろうと…

狂人三歩手前

『狂人三歩手前』を読んだよ。完全に読み物として読むしかない…。中島義道氏は2冊目。「新潮45」に連載されていたエッセイをまとめたもの。『ぐれる!』では、著者の最近の生き方「ぐれて生きる」に特化したものだったけど、本書に書かれいる内容は、もっと…

悩む力

『悩む力』を読んだよ。姜尚中にしては読みやすく。姜尚中の著作は何冊か読んでいるけど、そのどれもが難しい熟語が多かったりで、精神の緊張を伴うもの。ところが、本書はベストセラー。意外に思って読んでみると、これまた意外にスイスイと読み進む。そう…

寝ながら学べる構造主義

『寝ながら学べる構造主義』を読んだよ。引き続き内田樹。前回の『知に働けば蔵が建つ』は、多少の精神の緊張が必要な本だったけど、どちらかと言うと「寝ながら学べる」感じ。で、もう少し精神の緊張が必要な内田樹氏の著作を探していて、目に付いたのが本…

知に働けば蔵が建つ

『知に働けば蔵が建つ』を読んだよ。内田樹もまた新しい視点を与えてくれそう。最近、気になっていた筆者のひとり、内田樹。ブログでの発言も面白そうと思っていたら、本書も結局ブログに書き散らしたものをまとめたものだとか。新しい論壇の登場は、アッシ…

経済学はこう考える

『経済学はこう考える』を読んだよ。まったく縁の無い学問だと思っていたけど。例によって、ちくまプリマー新書。経済学の本なんて、普通の本なら読む気にはならないと思うけど、ちくまプリマー新書だから読んでみようという気になる。 実際、大学初年度生を…

世界がわかる理系の名著

『世界がわかる理系の名著』を読んだよ。「理系」という言葉に弱いアッシ。「理系」というタイトルに引かれて、何となく気になっていた本。最近、同著者の『火山噴火』なども読んでいるし。「理系」っていうか「科学」なんだけど、アッシのような人間にはキ…

欲望する脳

『欲望する脳』を読んだよ。茂木さんの本は久しぶり。茂木さん、このところ新刊を乱発しすぎで、もう追いついていけない感じ。だから、今後は面白そうなものをチョイスして行こうと思う。勿論、茂木さんの場合、精神の緊張を伴う読書がよい。本書も多少精神…

きらわれものの草の話

『きらわれものの草の話』を読んだよ。雑草と人間の戦い風だけど…。サブタイトルは文字通り「雑草と人間」。なんだか雑草って悲しい。「雑草という名の植物はない。」とどこかの国の国民の象徴たる方がおっしゃったというけれども、まさにその通りで、人間の…

生命科学の冒険

『生命科学の冒険』を読んだよ。脳科学にも倫理問題があったんだね。「おわりに」に書かれているけれども、本書の仮のタイトルは「はじめての生命倫理」だったとか。「はじめての」はともかく、本書の内容はまさに「生命倫理」。科学的には、生殖、クローン…

火山噴火

『火山噴火』を読んだよ。恵みをもたらす火山なのに…。著者の鎌田浩毅氏は京都大学教授。『火山はすごい』、『地球は火山がつくった』などを既読。最近、TVにも顔を出しているけれども、その風貌がパンク風というか、ちょっと派手。大学教授には見えないよ。…