2009-01-01から1年間の記事一覧

効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法

『効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法』を読んだよ。やっぱり、ビジネス書は性に合わん。前回の『読書進化論』に懲りずに、また勝間氏のビジネス書。感覚やイメージとして理解していることの整理としては、ビジネス書は有益だと思…

脳のシワ

『脳のシワ』を読んだよ。まるで詩を読むようなリズムの良さが心地よい。いつもの養老先生のエッセイ集。一話が4頁、しかも一つの文が短めですっきりした文体だから読みやすく、且つ読んでいて心地よい。養老先生の文章は、元々クールでキレがあるんだけど、…

続・日本の歴史をよみなおす

『続・日本の歴史をよみなおす』を読んだよ。歴史とは正解のない学問か…。前回の『日本の歴史をよみなおす』の続編に引き続き日本の歴史の常識を覆しているよ。今回のキーワードは「百姓」。一般に「百姓」というと「農民」というイメージがすぐに湧いてくる…

日本の歴史をよみなおす

『日本の歴史をよみなおす』を読んだよ。阿部謹也先生の名前も出てくるけど…。阿部謹也先生の本の中にも、この本の著者、網野善彦氏の名前が度々出てくるけど、最終的には意見の違いがあって、仲良しにはなれなかったみたい。学者の見識というものは、そうい…

宇宙創成

『宇宙創成』を読んだよ。もう全てが分かったような気になれる凄い本。サイモン・シンの本は『フェルマーの最終定理』、『暗号解読』が新潮文庫から出ているけど、単行本で既刊の『ビッグバン宇宙論』が文庫化されないかなぁ〜と思っていたら、ついに出た〜…

なぜ「大学は出ておきなさい」と言われるのか

『なぜ「大学は出ておきなさい」と言われるのか』を読んだよ。なぜって言われても、そんなこと考えたこともなかったけど…。読者のターゲットは高校生。それも進学先が決まって、さてこれから大学生活をどのように過ごそうかと考えている高校生に向けて、将来…

虫捕る子だけが生き残る

『虫捕る子だけが生き残る』を読んだよ。虫好きのオジサンたちは異常に元気だ。いつもの養老先生、最近アッシ的に注目の池田清彦先生、そして『ファーブル昆虫記』などを翻訳した奥本大三郎の3氏による対談集。 対談のテーマは、本書のタイトル通り「虫捕り…

死ぬための教養

『死ぬための教養』を読んだよ。本としての面白さはほとんど無し…。著者の嵐山光三郎氏、以前はTVによく出ていたけど、最近はあまり見かけないね。それでも執筆の世界ではまだご活躍中のようで、本屋で最近上梓された『悪党芭蕉』などを見て、いつかは読んで…

まじめの崩壊

『まじめの崩壊』を読んだよ。アッシはまじめなのかふまじめなのか…。精神科医の筆者が精神医学的な分析から、昨今の日本人のふまじめさのについて語った本。「まじめ」とひとこと言っても、これだけ丁寧に分析すると一冊の本になるんだね。まずはじめに、人…

早稲田と慶応 名門私大の栄光と影

『早稲田と慶応 名門私大の栄光と影』を読んだよ。強いところはさらに強くなる様相。タイトル通り、早稲田大学と慶応義塾大学の強さ・弱さを分析した本。その比較対象として、東大、京大、一橋大なども、話題としてあちこちに登場するよ。まずは早慶両校がな…

ぐれる!

『ぐれる!』を読んだよ。中島義道に興味を持って…。ひょんなことから中島義道の名前を知り、いつかは読んでみたいと思っていたけど、ちょうどタイミングがいいところで、この本を手に。タイトルも何となく刺激的…。というか、タイトルからしてぐれているか…

グーグル・アマゾン化する社会

『グーグル・アマゾン化する社会』を読んだよ。Web2.0は社会の思想まで変えてしまうのかも。前半は、タイトル通りグーグルやアマゾンの話題を中心に、後半はWeb2.0の世界が社会にどういう影響を与えていくのかというような観点を語った本。IT技術だけではな…

就活のバカヤロー

『就活のバカヤロー』を読んだよ。本書のタイトルは皆が最後に叫びたくなる言葉だとか…。『最高学府はバカだらけ』の筆者が、またもや大学をテーマに書く。今回は人事ジャーナリストと共著。相変わらず突拍子も無いタイトルだけど、副題も凄い。「企業・大学…

デジタルネイティブ―次代を変える若者たちの肖像

『デジタルネイティブ―次代を変える若者たちの肖像』を読んだよ。時代はどんどんと変わりつつある。本書は、「デジタルネイティブ」というキーワードをもとにしたドキュメンタリー番組(NHKスペシャル)を出版化したもの。その取材の様子や取材で筆者が考え…

「明治」という国家

『「明治」という国家』を読んだよ。やっぱり、流れが分かると歴史は面白い。『この国のかたち〈1(1986~1987)〉』で司馬遼太郎に興味を持ち、2冊目。上下に分かれているから、正確にいうと、2冊目と3冊目。 いきなり、タイトルの話だけど、本書のポイントは…

姜尚中の青春読書ノート

『姜尚中の青春読書ノート』を読んだよ。誰にでも思い悩む青春の時があるよね。難解だった『愛国の作法』に懲りずに、また姜尚中氏。タイトル通り、氏の青春の時に読んだいくつかの本を取り上げ、氏の人生にどのような影響を与えたかをまとめたもの。まずは…

超バカの壁

『超バカの壁』を読んだよ。養老先生の壁シリーズ3部作の最後。シリーズ前作の2作とも、読みやすくて養老先生入門としてはお勧め。特に第1作『バカの壁』はよいよ。第2作『死の壁』はちょっとだけ科学的な要素を含んでいてアッシ好み。そんなわけで本書も期…

愛国の作法

『愛国の作法』を読んだよ。精神の緊張を高度に伴う読書。姜尚中氏の著作は初めて。本当は同氏の『悩む力』を読みたいんだけれども、売れているだけあって予約多数。ひとまず『ニッポン・サバイバル』でお茶を濁すつもりで、図書館へ。『ニッポン・サバイバ…

「世間」の現象学

『「世間」の現象学』を読んだよ。阿部先生の本の解説書?阿部謹也先生の探求した「世間」を現象学という立場で考えた本…と言えば、聞こえはいいけど、阿部先生の本をたっぷり読んでいるアッシ的には、まさに冒頭の「阿部世間学の解説書」と言えなくもない。…

ウエスト・ポイントはリーダーシップをどう教えているか

『ウエスト・ポイントはリーダーシップをどう教えているか』を読んだよ。上司からの推薦図書として。「ウエスト・ポイント」とは、ニューヨーク州にあるアメリカ陸軍士官学校のこと。由来は地名に因むみたい。そこで行われている教育は完璧なるリーダー養成…

読書進化論

『読書進化論』を読んだよ。本を巡るあれこれだけど。最近、本屋のビジネス書のコーナーで名前をよく見かける勝間和代氏。ビジネス書を書く人だから、本についてのあれこれは、基本的にビジネス書を中心にどう読むか、どう書くか、最後はどう売るかまで言及…

齋藤孝のざっくり!日本史

『齋藤孝のざっくり!日本史』を読んだよ。ホントにざっくりだけど、切り口を変えると歴史も楽しめるね。齋藤先生の日本史解説本。とは言っても、齋藤先生の解説だから、ちょっと捻りを加えるわけ。日本人は日本史について、知識はあるけど意味が分かってい…

街角で笑う犬

『街角で笑う犬』を読んだよ。退屈しのぎの一冊だったけど…。椎名誠の写真+エッセイ集。例によって、旅がテーマ。日本各地での出来事を写真と文章で綴る。出掛ける先は、やっぱり南の島が多いかな。 それでも、東京の隅田川に繋がる運河をカヌーで下ったり…

唯脳論

『唯脳論』を読んだよ。養老先生の原点?単行本が1989年の出版だから、養老先生がこれだけメディアに出始める前のもの。その後に『解剖学教室へようこそ』とか『考えるヒト』とかを上梓しているから、そういう意味で養老論の原点を位置づけられる本のような。…

岡潔−数学の詩人

『岡潔−数学の詩人』を読んだよ。数学者の生涯を追うのは楽し。世界の数学者の生涯を記述した本は、巷に多いけど、日本の数学者の生涯をまとめた本はほとんど無いような…。そんな中でやっと出たのがこの本。数学者・岡潔の人生とその数学研究をまとめた本だ…

この国のかたち〈1(1986~1987)〉

『この国のかたち〈1(1986~1987)〉』を読んだよ。司馬遼太郎は初めて。『日本を教育した人々』で司馬遼太郎に興味を持ち、ひとまず読みやすそうなものとしてこの1冊。読んでみて、驚くことがたくさん。まずは明治維新は革命思想としては貧弱だと。スローガン…