仕事で使える!「Twitter」超入門/小川浩
『仕事で使える!「Twitter」超入門』を読んだよ。つぶやくだけでは物足りない人のために。
ちょっと前から気になっていたTwitter。先月に何気にアカウントを作ってしまったけど、特につぶやくこともなく放置。でも、気になる。
本屋では幾つかのTwitterの入門書が出ていたので、その一冊を図書館で予約。そう、予約しないと借りられないほど、読まれているみたい。
前半はTwitterとは何か、Twitterの使い方などを解説。
中盤は応用編。個人での利用や企業ではどう使われているかなど。企業で使うとなると、マーケティングでの利用になるわけだけど、マーケティングに付き物の個人情報の取得についての考え方が面白いよ。
つまりは、Twitterの場合は個人情報を一切取得しなくてよいという点。これ、実はメリットでもありデメリットでもある。例えば、会員制のウェブサイトやメールマガジンなどは幾つかの個人情報を登録しているよね。でも、Twitterはそれが一切無し。
フォローしてもらうことで、そのコンテンツを購読してもらえるチャンスを得るが、フォロワーであるユーザーは、そのための代償として個人情報を企業側に差し出す必要がない。だから、ユーザー側も気が楽なわけだし、企業と個人の間の関係性を樹立するハードルが著しく低い。となって、必要なのは良いコンテンツと対話の機会の提供することだけになるわけ。
ただ、個人情報がないと分析ができないよね。これがデメリットなんだけど、本当に分析する必要があるのかぁ〜とよく考えてみてもいいんじゃないかなぁ〜。分析を中心とした企業のマーケティング担当者には心理的な抵抗があるんだろうけど、一般的に新しいメディアに対する抵抗はどこにでもあるよね。
さて、Web2.0の世界では、巨人Googleがいるけれども、Twitterとの違いは何だろうか。
ツイッターはグーグルとは違い、ウェブ上のすべての情報をどうにかしたいとは思っていない。過去の情報にも興味がない。うん、すごく分かりやすいね。つまりは、ウェブサイト=ファイルの固まりとは違うストリーム的な発想なんだよね。表示の時系列が流れていくイメージがまさにそれだよね。
ただひたすら、現在何が起きているかという事実、そして、非常に近い未来に何かが起きるかもしれないという予感をユーザーに与え続けているだけだ。
結局、単なるつぶやきと言っても、人はそこに意味を見出そうとする。Twitterそのものよりも、そんな人間の活動が、すごく人間っぽくっていいなぁ〜と思ってしまいました〜。
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