おんなひとりの鉄道旅 東日本編/矢野直美

『おんなひとりの鉄道旅 東日本編』を読んだよ。第3セクターの鉄道がこんなに増えていたなんて。

著者は矢野直美氏。最近流行りの「鉄子」の代表格かも。小学館の雑誌「BE-PAL」に連載されていたものが単行本になり、文庫化されるにあたって東日本編と西日本編に分冊されたもの。

いわゆる鉄道紀行だけど、写真が美しい。どの写真も特別な場所ではなく、日本の原風景という感じ。田圃があり、緑があり、水があり、鉄道がある。そう、どうして鉄道にはそういう風景が似合うのだろう。車ではそういう感覚にはならないよね。不思議…。

そして、車内で出会う人たち。そのほとんどが年輩車と学生・生徒。筆者は青春列車と表現しているよ。そういう通学も楽しいのだろうね。

鉄道は環境にやさしいっていうけど、ディーゼル車は燃料を使うし、電車だって電気を作るのにエネルギーが必要。だから、CO2の排出がゼロとは言えない。それでも、車やバスに比べたら、その排出量は少ないよね。江ノ電では、車社会の渋滞や環境悪化のおかげで廃線を免れたという事例もあるから。でも、そんな事例は少なく本書で紹介された路線のうち、その後に廃線になった鉄道も多いよ。経済の原則には勝てないわけだ。

やっぱり、鉄道旅もいいよね。日がな一日、鉄道に乗りまくるのも、アッシの小さな夢なんだけどなぁ。

おんなひとりの鉄道旅 東日本編 (小学館文庫)
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