30社会科学

ソウルの練習問題/関川夏央

『新装版ソウルの練習問題 (集英社文庫)』を読んだよ。近くて遠い国は今でも。1980年台の前半、筆者の関川夏央が韓国を旅し、そこで感じたこと、出会った人々を通して、当時の韓国をマスコミではない視点から伝えたもの。当時、関川氏の年齢は30歳代前半だっ…

予想どおりに不合理/ダン・アリエリー

『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』を読んだよ。心理学との違いは何?行動経済学の入門書ということで本書。最近、この行動経済学っていうのが流行っているみたい。人間の行動を経済的に考えてみるってこと?『ヤバい経済…

からだのメソッド/矢田部英正

『からだのメソッド―立居振舞いの技術 (ちくま文庫)』を読んだよ。少しは意識しないと…。読みたい本リストに長く掲載されていた本書。だから、なぜ気になったのかの記憶がない。情けないけど…。「からだ」っていうより、立ち振舞いが気になったのかなぁ〜。…

卓越した組織になるために「改革」を変える/有馬淳,丸山研二,渡部信雄

『卓越した組織になるために「改革」を変える』を読んだよ。社内FIerになりたい。富士通のフィールド・イノベータ(以下、FIer)が執筆した業務改革を推進する為の本。2007年から富士通が始めたフィールド・イノベーションという業務改革支援サービスを担う…

オープンエデュケーション/重田勝介

『オープンエデュケーション』を読んだよ。日本の大学は危機感無し。発刊が2014年12月だから、ちょうど日本ではJMOOCが始まった頃だったかね。日本の有名大学ではOCWとかも始まっていて、いよいよ教育のオープン化が日本でも始まるか…と勢いづいていた時期か…

ワーク・シフト/リンダ グラットン

『ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図』を読んだよ。今、その萌芽はある。ビジネス書が続く。社会の変化がビジネスに、未来の働き方にどのような変化を及ぼすのかを語る本。社会の変化と言えば、『〈インターネット〉の次に来るもの』…

ワーク・ルールズ!/ラズロ・ボック

『ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える』を読んだよ。人事は試行錯誤。このところ、自分的にはビジネス書ブーム。未来を考えたり、働き方を考えたり。年齢的にもう遅いってことはないと思うけど…。これをヒントにまだやれることを考えた…

日本人の教養/中嶋嶺雄

『日本人の教養 混迷する現代を生き抜くために』を読んだよ。秋田発、教養とは何か。筆者は国際教養大学の前理事長・学長である中嶋嶺雄氏。残念ながら数年前に亡くなられたけれども、その精神は今でも受け継がれていると聞くよ。その中嶋氏が、国際教養大学…

ざっくり分かるファイナンス/石野雄一

『ざっくり分かるファイナンス〜経営センスを磨くための財務〜 (光文社新書)』を読んだよ。自分的には復習。副題は「経営センスを磨くための財務」だから、何となくファイナンスより財務?って感じ。財務というと財務会計とか管理会計とかをイメージするけれ…

知らないと恥をかく世界の大問題7/池上彰

『知らないと恥をかく世界の大問題 (7) Gゼロ時代の新しい帝国主義 (角川新書)』を読んだよ。恥はかかない程度は分かってきたかも。このシリーズもついに7作目。図書館に入荷する度に予約多数になるけど、回転は早いみたい。今回も意外に早く順番が回ってき…

会社の中はジレンマだらけ/本間浩輔,中原淳

『会社の中はジレンマだらけ 現場マネジャー「決断」のトレーニング (光文社新書)』を読んだよ。悩める管理職。gaccoの「インタラクティブ・ティーチング」に登場していた東京大学の中原淳先生。その講座を主張していた頃から、中原先生の仕事って何なんだろ…

「空気」の研究/山本七平

『「空気」の研究』を読んだよ。難読…。ちょっと前に「KY」って言葉が流行ったけど、まさにこの空気というものが日本人を束縛することに注目していた自分。だから、「空気」について書かれた本は何冊も読んできた。でも、本書を読まずに「空気」は語れないと…

マネジメント[エッセンシャル版]/P.F.ドラッカー

『マネジメント[エッセンシャル版]』を読んだよ。何度も読み返したい。『もしドラ』は数年前に読んでいたけど、その原本はKindle版積読本のうちの一冊。このところ、積読本の取り崩しに掛かっているので、重い腰を上げて、ようやく読了。本書はドラッカー…

「学力」の経済学/中室牧子

『「学力」の経済学』を読んだよ。教育にもエビデンスを。どうやら売れているらしい本書。確かに本屋の平台で見つけた時には、オッと思ったくらいだから、ちょっと目新しい分野なんだろうね。タイトルから判断するに、教育に掛かる費用の統計と分析っていう…

ヤバイ経済学/スティーヴン・D・レヴィット,スティーヴン・J・ダブナー

『ヤバい経済学 [増補改訂版]』を読んだよ。これが経済学なのだろうか。『ヤバイ統計学』を読む前から注目していた本書。年末年始の休みに読破するにはちょうどいいかと重い腰を上げて選択。内容的には『ヤバイ統計学』風なんだけど、本書の方が本家本元なわ…

知らないと恥をかく世界の大問題6/池上彰

『知らないと恥をかく世界の大問題 (6) 21世紀の曲がり角。世界はどこへ向かうのか? (角川新書)』を読んだよ。もう21世紀の曲がり角か…。このシリーズもあっという間に6作目。過去の5冊ともすべて読んでいるけれども、世の中何も変わっていないような気がす…

子どもは判ってくれない/内田樹

『子どもは判ってくれない (文春文庫)』を読んだよ。論理を追うことの楽しさ。内田先生の書く文章は、まるで数学の証明を解説されている感覚。仮定があり主張があり具体例があり結論がある。そういう筋道の繰り返し。パターン化されているといえば、それまで…

伝える力2/池上彰

『伝える力2 (PHPビジネス新書)』を読んだよ。やっぱり、国語。池上彰氏の『伝える力』の第2弾。2011年に上梓だから、第3弾は出ないみたい。 内容的にはいつもの感じ。池上氏の経験談から、「言葉で伝える」ということとその手法について、まとめたもの。ま…

世界はひとつの教室/サルマン・カーン

『世界はひとつの教室 「学び×テクノロジー」が起こすイノベーション』を読んだよ。教育はいつまでもこのままでいいのか…。学校教育での授業はどう変わるのか?ということが業界的な話題になっているけど、その急先鋒が反転授業。そんなことを調べているうち…

経営組織/金井壽宏

『経営組織―経営学入門シリーズ (日経文庫)』を読んだよ。組織って難しい…。組織について勉強中ってことで、その推薦図書の一冊が本書。日経文庫と言いながらも新書版で、手軽で読みやすい感じ。いや、感じではなく、実際に読みやすかったけど。内容としては…

そこに日本人がいた!/熊田忠雄

『そこに日本人がいた!―海を渡ったご先祖様たち (新潮文庫)』を読んだよ。まさにグローバルな日本人。副題が「海を渡ったご先祖様たち」。ご先祖様っていうと、かなり遡った感じがするけど、本書に登場するご先祖様は基本的には明治から戦前に掛けての人たち…

木を見る西洋人 森を見る東洋人/リチャード・E・ニスベット

『木を見る西洋人 森を見る東洋人思考の違いはいかにして生まれるか』を読んだよ。その違いを徹底検証。いきなりだけど、東洋人と西洋人の違いは一言、「包括的に見るか、分析的に見るか」ってこと。つまりは、東洋人は包括的に見るから「森を見る人」で、西…

大学という病/竹内洋

『大学という病―東大紛擾と教授群像 (中公文庫)』を読んだよ。病なら治せるはずなんだけど…。副題は「東大紛擾と教授群像」というもの。東大と言えば、東京大学。その戦前からの紛擾の歴史を辿り、その渦中となる大学教員の身の振り方を追っていくのが本書。…

金持ち脳と貧乏脳/茂木健一郎

『金持ち脳と貧乏脳』を読んだよ。生き方の問題か。茂木さんの本は久しぶり。図書館で予約多数だから、相変わらず人気かも。 で、今回はお金の話。アッシ自身はそれほどお金に興味があるわけでもないので、単に売れていそうという判断で、予約してしまったの…

里山資本主義/藻谷浩介,NHK広島取材班

『里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)』を読んだよ。日本再生論。「里山」に惹かれて予約した本だけど、実は完全に経済の本。「資本」というキーワードに重きがあるわけ。だから、冒頭からいきなり「マネー資本主義」とかリーマ…

評価と贈与の経済学/内田樹,岡田斗司夫

『評価と贈与の経済学 (徳間ポケット)』を読んだよ。これからの新しい生き方。内田樹氏と岡田斗司夫氏の対談集。アッシ的にはおなじみの内田先生が初物の岡田氏とどんな会話をするのか楽しみ〜という感じで選書。っていうか某メーカの展示会でもらった本なん…

インテリジェンス 武器なき戦争/手嶋龍一,佐藤優

『インテリジェンス 武器なき戦争 (幻冬舎新書)』を読んだよ。裏には裏がある。NHKのワシントン特派員で、よくTVに出ていた手嶋龍一氏。そして、アッシ的には説明のしようがない佐藤勝氏。この二人がインテリジェンスについて対談するのが本書。 そもそも、…

弱肉強食の大学論/諸星裕,鈴木典比古

『「弱肉強食」の大学論 生き残る大学、消える大学 (朝日新書)』を読んだよ。かなり真面目な内容なので、タイトルに違和感…。大学改革についてメディアで発信を続ける桜美林大学の諸星先生と、前ICU学長で現在はAIU学長の鈴木先生による対談集。勿論、テーマ…

暴露/グレン・グリーンウォルド

『暴露:スノーデンが私に託したファイル』を読んだよ。安全保障って何だろう。『スノーデンファイル』に引き続き、いわゆるスノーデン事件もの。今回は実際の当事者が執筆しているから、かなりリアルで、且つ当事者たちの気持ちが分かる文章になっているよ。…

スノーデンファイル/ルーク・ハーディング

『スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実』を読んだよ。現代版『一九八四年』。2013年6月末、全世界を驚愕させたスノーデンという人物の事件。事件の概要は何となく把握はしていたけれども、それが世界的にどのような影響があるのかを良く理…