ざっくり分かるファイナンス/石野雄一

ざっくり分かるファイナンス〜経営センスを磨くための財務〜 (光文社新書)』を読んだよ。自分的には復習。

副題は「経営センスを磨くための財務」だから、何となくファイナンスより財務?って感じ。財務というと財務会計とか管理会計とかをイメージするけれども、でも、テーマはやっぱりファイナンス

で、会計とファイナンス、何が違うのか?本書には冒頭にその説明があるけど、自分的には対象が違うんだろうなぁと認識。会計は組織の内部、ファイナンスは組織の外部。外部も具体的に言うと債権者と株主なんだよね。
そして、その判断の基準というか手法の数々があって、本書はそれの解説。

で、手法の内容は本書に譲るとして、考え方。
例えば、価格と価値。

世の中の経済活動は、すべて「価格と価値との交換」です。つまり、支払う価格よりも価値の高いものを常に手に入れ続けることが、経済的に豊かになるということなのです。
と筆者。そう、お得感が大切ってわけ。でも、単なる直感的なお得感ではなく、それを数字で表さないとね。

もう一つは、自分が気になっている格付け。筆者曰く、

格付けは、企業の総合的な競争力を示すものといったイメージをお持ちの経営者の方も多いのではないでしょうか。しかし、それは誤解で、格付けとは単に債権者の立場から企業の債務返済能力を分析判断しているものにすぎないということをご理解いただければと思います。
と。なんだかイメージ違ったなぁ〜。もっと言えば、非営利組織でも、単に債権者に対する指標としてだけ考えてもいいんだろうか。
ざっくりだけではなく、もう少し掘り下げて考えないとダメだね。
ざっくり分かるファイナンス〜経営センスを磨くための財務〜 (光文社新書)
ざっくり分かるファイナンス〜経営センスを磨くための財務〜 (光文社新書)石野 雄一

光文社 2007-04-20
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