知らないと恥をかく世界の大問題7/池上彰
『知らないと恥をかく世界の大問題 (7) Gゼロ時代の新しい帝国主義 (角川新書)』を読んだよ。恥はかかない程度は分かってきたかも。
このシリーズもついに7作目。図書館に入荷する度に予約多数になるけど、回転は早いみたい。今回も意外に早く順番が回ってきた感じ。
さて、今回のテーマはサブタイトルにある通り「Gゼロ時代の新しい帝国主義」というもの。かつてはG7やG8と言われた超大国がいまや力を落としてきて、超大国が存在しないGゼロの時代。そんな中で、かつての大国が「栄光よ再び」とばかりに、新しい形の帝国主義的な動きを見せている昨今の世界事情。それぞれがどんな動きになっているのかを紹介しているよ。
冒頭の話題は自称「イスラム国」。イスラム教のスンニ派とかシーア派とか、やっぱり中東事情は複雑。徐々には分かってきてはいるんだけど、世界の事情は自分の理解とはお構いなしにドンドンと変わっていく。根っこには第一次世界大戦があるっていうのが分かっただけでも成果か。
そして、EU。結局、イギリスが離脱したけど、本書はその直前までの情報。揺れるEUについては理解したつもり。ギリシャ危機について、
ギリシャは生きた実例になるはずです。ギリシャ危機から、学ばなければならないのです。と筆者。今、ギリシャほどピンチの国はないからね。
アメリカは大統領選挙の話題。中国はいまだに迷走中という感じ。最後に、世界一貧しい大統領と言われているウルグアイの前大統領ムカヒ氏の活動を紹介。まとめとして、
ムカヒ氏のいうように「目の前にある危機は地球環境の危機ではなく、わたしたちの生き方の危機」なのかもしれません。と筆者。政治家にこの視点が必要なんだよね。勿論、彼らを選ぶ我々もだけど。
知らないと恥をかく世界の大問題 (7) Gゼロ時代の新しい帝国主義 (角川新書) | |
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