ワーク・ルールズ!/ラズロ・ボック

ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える』を読んだよ。人事は試行錯誤。

このところ、自分的にはビジネス書ブーム。未来を考えたり、働き方を考えたり。年齢的にもう遅いってことはないと思うけど…。これをヒントにまだやれることを考えたいなぁ〜って思うので。

著者はGoogleのピープル・オペレーションズ(人事)担当上級副社長という肩書。その著者がGoogleの人事制度のありとあらゆるものを全公開したのが本書。
そして、その内容は多岐に渡る。目次を見れば、全体を掴める感じだけど、その中から幾つかを紹介。

まずは、写真がその企業のオーナーのように振る舞えるようにすること。

必要なのは、社員は基本的に善良なものだという信念──そして、社員を機械ではなくオーナーのように扱う勇気だけだ。機械は与えられた仕事をこなすが、オーナーは会社やチームの成功に必要なことなら何でもやる。
そう、社員を徹底的に信じている。どんな社員でも。信じる根拠は、「我々は優秀な社員を採用している」という自負があるから、できるんだろうね。

そう、社員の採用も徹底的。妥協しないし、これぞという人材は絶対に逃がさない。採用基準も徹底的に高いし。我が社も見習いたい…。

そして、エビデンスベースド主義も徹底している。

むしろ、最善のアイデアに光を当てるのはデータにもとづく健全な議論である。そのおかげで、方針が決定される際、反対者はたとえ結論に賛成できなくても、決定にいたる論理的根拠を理解・尊重するのに十分な背景知識を持つことになる。
そうか、エビデンスベースドにはそういう意味もあったのか…。

当然いいことばかりではなく、本当に試行錯誤の連続。失敗もあるけど、それはすぐに訂正したり、止めたり。そうやれるのも、会社の価値観が染み付いているから。

会社と、私が本書で提唱する経営スタイルが問われているのは、完ぺきになれるかどうかではない。自分たちの価値観に忠実でありつづけ、試練に直面しても適切な振る舞いを取れるかどうかだ。そして、さまざまな問題を克服して、すべてのグーグラーが会社の信念にこれまで以上に忠実でいられるかどうかだ。
いやはや、参りました。

あなたの会社でも実践できるものと著者はいうけど、その前に、その価値観とか組織の文化とかが大きな壁として立ちはだかるんだよなぁ〜。

ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える
ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変えるラズロ・ボック 鬼澤 忍

東洋経済新報社 2015-07-30
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