ゲーミフィケーション/井上明人
『ゲーミフィケーション―<ゲーム>がビジネスを変える』を読んだよ。全ての行動がゲームになる。
また、バズワードかという気がしないでもないけど、ちょっと前にテレビでも取り上げていた話題のような記憶があり、本屋で見つけた時にメモ。図書館での検索でも予約多数なので、とりあえず読んでみる気になる。
副題は「<ゲーム>がビジネスを変える」というもの。人々の活動の中にゲームの要素が入り込んできていて、いつのまにかそれに取り込まれているという事象が最近は多いような気がするよね。それをゲーミフィケーションという言葉で説明したのが本書。と、簡単に言ってしまったけど、中身を丁寧に分析すると結構複雑だったり…。
このゲーミフィケーションという概念、具体例で示した方が分かりやすい。一番分かりやすいのは、facebookの「いいね!」かも。ちょっとした行為(クリックだけ)で、「いいね!」の数を稼ぐことができるわけだし。一番、単純なゲーム。こんな風に、他者に強制されてやるのではなく、自分自身の問題に転化できるのがゲーミフィケーション。ゲームの形にしてしまえば、報酬を望むわけでもなく、自分自身の問題として、真剣に取り組むわけ。これを、
ゲーミフィケーションとは、外発的動機づけとの境界線的な要素(報酬)を求めるうちに、内発的動機づけを駆動させるようなメカニズムだと言っていい。と解説しているよ。
さらに、ゲーミフィケーションを進展させる要件も整ってきている。ソーシャルメディア、高速フィードバック、測るテクノロジーの低コスト化など。ひとつひとつの例を上げることはしないけど、どれもがすでに自分自身で知っていたり、体験したことなはず。要件が揃ってきていることを実感。
さて、仕事にどう生かすか…。ゲームをさせられているという意識を持たせずに人を動かす。これって、まさに仕事の醍醐味なんじゃないかなぁ〜。
ゲーミフィケーション―<ゲーム>がビジネスを変える | |
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