伝える力/池上彰

伝える力 (PHPビジネス新書)』を読んだよ。一般常識的…。

池上彰氏の著作は一応チェックはしているアッシ。でも、本屋にいく度に「あっ、また新刊…。」という位に多作だから、何を読もうかと考えるだけで、結局は読む機会を逃している状況が続く。
ところが、最近、『伝える力2』とやらが出たようで、これはその前編?と思われる本書を読むべしと決断。だが、『2』が出て、本書も注目されているせいか図書館では予約状態。相変わらず、人気の筆者だよね。

さて、本書。
内容としてはタイトル通りで、伝えるための技術の本。伝えるということは、基本的にはアウトプット。だから、「話す」、「書く」がその主たるる作業だよね。
で、具体的な技術を紹介する前に、伝えるとは何たるかについて。

自分がわかっていないと、人に正確に、わかりやすく伝えることは不可能です。
と筆者。だからこそ、知らないことを知る必要があるのだとも、言っているよ。うん、これは何となく常識っぽい。わかっていなければ、自分で話していながら、話した気にならないよね。苦にならないひとがいるかもしれないけど、アッシはダメなタイプかも。

もう一つのポイントは独りよがりにならないこと。そのためには、「もう一人の自分」を登場させ、“一人ツッコミ”(筆者は“一人ブレーンストーミング”とも呼んでいる)を入れるというもの。要は、視点を変えて、見直せということなんだよね。はぁ、これも常識っぽい。

最後に多少テクニカルな話。
カタカナ語の乱用を避けよとか、「〜性」、「〜的」という表現は曖昧になりがちであるとか。

便利な言葉を使っていると、使う人が思考停止になってしまう恐れがあることを、知っておきましょう。
と。確かに、便利に使ってしまって、そのままって感じがあるよね。

全般的に、ビジネスパーソンの常識集という感じ。これから社会人になる学生とか、社会人一年生に読んでもらいたい本ということになるかな。読みやすいし、手軽な一冊としてはお薦めです〜。

伝える力 (PHPビジネス新書)
伝える力 (PHPビジネス新書)池上 彰

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