知らないと恥をかく世界の大問題3/池上彰

知らないと恥をかく世界の大問題3 角川SSC新書』を読んだよ。世界は大問題だらけ。

あれよあれよというまに、シリーズの3作目。こんなに続くとは思わなかったけど。「おわりに」の日付が今年の4月だから、まさに直近の話題。おりしも、衆議院で消費税増税法案が可決されたけど、その消費税と社会保障の関係とか、造反の首謀者の今までの経緯とか。

話を戻して、本書。
冒頭は「アラブの春」。「春」とは言われているけれども、本当に春は来たのか?というと、これは微妙なのかも。民主主義を進めると過激な思想の勢力が伸長するという「民主主義のパラドックス」があるから。
中東問題もいまだに解決の兆しも見せず。宗教を理解する必要があるけれども、なんだかよく分からない。

イスラム教徒が信じるアッラーとは、アラビア語で「神」のこと。『旧約聖書』に出てくるヤハウェと同じ神です。つまり、ユダヤ教徒キリスト教徒が信じている神と同じなのです。
と解説。う〜む、同じ神を信じているのに解釈の差で戦争になってしまうのか…。

その後は、三つの独裁国家と称して、中国、ロシア、北朝鮮の現状と課題を紹介し、続いて、欧米を中心とした金融、財政状態についても。一通りの話が終わった後で、日本の財政について、

国民に痛みを求める改革をすれば、必ず反発が出ます。日本の財政状態は深刻です。しかし、他国のこうした状況を見てしまうと政治家は躊躇してしまう。自分が政治家である間はとりあえずこのままでいこうと先送りされてきたのが、今の日本なのです。
と。う〜む、そうなると今回の消費税増税法案の決断は、野田首相にとっては大英断だったのだろうか。

さらに、国内の政局やBRICsに続くとは新興国、エネルギー問題などが続く。
こんな風に世界の大問題を並びたててみると、問題多過ぎとは思うけど、どんな時代にも問題はあったわけで、根本的には人口が多くなった分だけ、より複雑化しているんじゃないかと捉えているんだけど。どうなんだろ…。

知らないと恥をかく世界の大問題3 角川SSC新書
知らないと恥をかく世界の大問題3  角川SSC新書池上 彰

角川マガジンズ(角川グループパブリッシング) 2012-05-10
売り上げランキング : 1561


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

応援クリックはこちら→にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ