「大人」がいない…
『「大人」がいない…』を読んだよ。久しぶりに清水センセー。
昔のことはわからないけど、今の世の中で「大人」だなぁ〜って思える人が少ないよなぁ〜って思うこと度々。幼稚、浅はか、浅知恵、単純っていうのが大人でない人の傾向なんだけど、これはイコール子供の傾向だよね。
人間は基本的に大人になりたくない傾向に流れやすいという。特に経済的に豊かになると大人にならなくても生きていけるから余計にそう。
そして日本人は未成熟が可愛いと思う傾向があるから、大人になりたがらないという。そして、未成熟なものに文化も向かう。アニメとかフィギュアとか。
大人かどうでないかをテーマにした小説が『坊っちゃん』あると筆者。詳細は本書を参照していただくとして、阿部謹也氏の世間の本でも『坊っちゃん』が度々紹介されているよ。だから、大人というテーマは世間とも関連しているのかなぁ〜と思うよ。
最後に引用。
誰が悪いかではなく、今どうするべきを考えるのが大人というものであろう。(中略)それは要するに、ぼくが悪いんじゃないもん、という子供の発想なのである。あらゆる事件、事故について、誰か悪い奴がいるんだと犯人探しをして、それですっかり納得したような気分になる。あ〜、妙に納得…。
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