人物で語る物理入門(下)

『人物で語る物理入門(下)』を読んだよ。

いや〜、ホントに小柴さんが出てきた〜。田中さんは物理学者じゃなくて、化学者だったね。

下巻は上巻に引き続き、アインシュタインから。一般相対性理論の空間がひずむとは何かとかの解説が面白いよ。
そして、次のステップが量子力学ニールス・ボーアから始まる量子力学がこの下巻の中心的な話題だよ。その技術は、マリー・キュリー放射能ハッブルの宇宙の解明、原子爆弾トランジスタ発明といった20世紀の人類の生活に直接結びついていっているね。

これらの技術の中で、どの物理学者たちも頭を悩ませたのが、やっぱり原子爆弾
ナチスの為という大義名分があったから、開発に携わった物理学者が多かったような。それが、ドイツが降伏する前に対日本という方針に変更されたようなのに、開発を止めなかったのは何故だろう。この本にはそのヒントが書かれてはいるけれど、それぞれの思いはあったんだろうね。現に、戦後は水爆禁止運動に積極的に参加している物理学者は多かったようだから。

そして日本人の物理学者も多数紹介されているよ。アッシの気になったのは湯川秀樹。学齢前に四書五経を読んでいたというからスゴイね。これによって以後はどの本も容易に読めたとか。
あ〜、これって藤原先生の国語教育絶対論に繋がる話じゃないか〜。

今、物理が面白くなってきたよ。高校の時はそれほど好きじゃなかったけど。アッシ的には、数学的な美しさが気に入ったのかな。

人物で語る物理入門〈下〉 (岩波新書)
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