白神山地−恵みの森へ−

白神山地−恵みの森へ−』を読んだよ。山の本が続く〜。

世界遺産に登録された白神山地に生活する人々を様子やその自然をまとめた本だよ。青森側が中心だけど。

高尾山の本でも同じだったけれども、生態系を考える自然保護の考え方はこの筆者も同じよう。白神山地世界遺産に登録されたといっても、それは一部の場所に限られていて、その周辺ではいままでと同じような開発が続いているようだよ。
だから、金アユが減少したり、河川の水量が減ったりする。それは地元の人々の生活に直接影響を与える。
屋久島のように島全体が世界遺産に登録された場合は、島全体の生態系が保護されるわけだから、理想的なんだろうね。

面白かったのは「入山禁止」の考え方。結局、生態系を考えた保護ならば、「入山禁止」なんていう発想にはならないんだろうね。単に入山者はゴミを捨てるなとかいったレベルではないんだから。
「入山禁止」はある学者様の研究の為の独り占め行為に他ならないと筆者。

山は誰のものか、改めて問いかけなくてはならないね。アッシのひとりの登山者として。

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