図書館革命/有川浩
『図書館革命 図書館戦争シリーズ4 (角川文庫)』を読んだよ。ついにグランド・ファイナル。
有川浩氏の図書館戦争シリーズは、第4巻であるこの『図書館革命』が最終巻。長かったようなあっという間だったような…。
で、最終巻のストーリー。ある作家先生の著作物がテロ事件をきっかけにメディア良化法による取締りの対象となり、作家自身も拉致の対象となってしまう。そして、その作家を守るのが我らが関東図書隊。その活躍を乞うご期待。勿論、郁と堂上の恋愛ドラマも同時に進行するんだけど、こちらの進行具合も楽しみなわけで…。
ストーリーについてはここまでにして、巻末の児玉清氏と筆者・有川浩氏との対談を紹介するよ。
児玉清氏曰く、
『図書館戦争』は、荒唐無稽な世界を構築しながらも、人間ってもののあり方、社会のあり方、その先にある国家のあり方までも問いかけている。しかも真っ向上段に振りかぶらないで、融通無礙に、「面白い」エンターテイメントという形で作ってらっしゃる。と。そう、まったく同意見。これこそエンターテイメントの真骨頂なんだと思う。
それに対して、有川浩氏の書く姿勢。
作家にとって一番大事な作業は、膨大に調べて膨大に捨てる、ということだと思うんですよ。と。こういう発想が面白い。だからこそ、面白いエンターテイメントが書けるんだろうね。
さて、有川浩氏の作品。次は別冊に行くか、他の作品に移ってみるか、悩み中。
図書館革命 図書館戦争シリーズ4 (角川文庫) | |
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