土壇場力/井端弘和

土壇場力』を読んだよ。読売の選手だけど…。

そう、前回の井端の著作『勝負強さ』を読んだ直後のことだったと思う。突然のドラゴンズ退団、そして読売への入団。ビックリもなにも、あ然として何も言えず。
で、本書はその『勝負強さ』と同時に図書館に予約したもの。今年になってようやく読めたくらいなので、かなりの予約数があったはず。今は読売の選手だけど、ドラゴンズの一時代を築いた選手。やっぱり読んでみるべし。

前半は井端が野球を始めてからプロで活躍するまでの話なので、『勝負強さ』と重複することが多いよ。
この中での登場し、井端が心に残しているのが「人と違う感性を持て」と野村克也氏から言われた言葉。出身高校の堀越高校時代の監督にも「あとは自分の感性だからな」という言葉を受ける。この言葉の対する井端の解釈は、「信念を曲げずに貫き通す」ということ。例えば、

まず最悪のパターンを考えておいて、最低限の準備をしておきながら、最高のほうにちょっとずつ持っていく。いきなり最高を考えることはない。
と。うん、イケイケドンドンではないってことで井端らしいよね。

後半は、『勝負強さ』には書かれていないWBCの話。
そして、自分自身の勝負強さについて、

WBCの活躍のおかげで、僕は「勝負強い」と思われているらしいが、自分自身では、勝負強いと思ったことはない。ただ、しつこさは持っていると感じる。
と分析しているよ。このしつこいという意味は突き詰めるのが好きだということであるとも。確かにしつこいバッターは嫌だよね。
個人的には、読売に移っても気になる選手だけど、対ドラゴンズ戦での活躍はお断りしたいなぁ〜。
土壇場力
土壇場力井端 弘和

竹書房 2013-07-13
売り上げランキング : 36667


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

応援クリックはこちら→にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ