図書館危機/有川浩
『図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫)』を読んだよ。微妙な心理変化…。
図書館戦争シリーズの3冊目。いまだに予約でしか読めないから、人気は続いているみたい。有川浩の他の作品はもっと人気だし。
登場人物は2冊目とほぼ同じなので、早速中身。
「王子様、卒業」と「昇任試験、来る」では、郁と堂上の関係が微妙に変化してくるのが分かる。特に郁の心理的な変化に注目。それも、このシリーズ特有のほんの微妙な変化だから、じれったいと言えばじれったいんだけど。
「ねじれたコトバ」は本書のメインテーマ。「床屋」という言葉を巡って、メディア良化委員会と図書館を含むメディア側がどう対応していくかという点が読みどころ。まさに、このシリーズのメインテーマをストーリーにした感じ。そして、玄田隊長の作戦の奇抜さには感服。
「里帰り、勃発―茨城県展警備―」と「図書館は誰がために―稲嶺、勇退―」は、郁の初めての実戦。ハラハラドキドキだけど、郁の男らしさ?には敬服。
アッシ的として全般的に感じたことは、巻末の「文庫版特別対談有川浩×児玉清その3」で児玉清が言っていることとほぼ同じ。児玉清と視点が同じだったってことが、なんとなく嬉しいなぁ〜。
ということで、シリーズ4巻目を予約しました〜。
図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫) | |
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