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流れる星は生きている

…得るための商売、集団生活での葛藤など。そして、38度線へ向けての移動。平壌の先までは汽車に乗ったが、そこから先は徒歩。お金を使って牛車に乗ったりしたが、山道は歩くしかない。子供たちはそうそう歩けるものではないので、何度も弱音を吐く。叱咤激励しながら、山を越え、川を渡る。そして、ようやく38度線を越える。38度線を越えても、人間とは何かを考えさせられるような事件が多発。そして、故郷へ。 最後に引用。3人の子供たちが兄弟たちに引き渡された後のシーン。私は両親に両方から抱きかかえら…

ある漂流者のはなし

…生を振り返る。普通の生活をしていれば、そんなことは考えないんだろうけど。そして、今の武智さん。漂流のことは何も思い出さないと言う。これもまた不思議な感じ。自分のこととして捕らえられないくらい、壮絶な37日間だったということなのかなぁ〜。ある漂流者のはなし (ちくまプリマー新書(014))吉岡 忍筑摩書房 2005-06-06売り上げランキング : 346539おすすめ平均 確かに忘れていたし、何もしらなかった。Amazonで詳しく見る by G-Tools応援クリックはこちら…

春宵十話

…は保てるが、衝動的な生活しか営めない。試験のときでも、意味も十分にわかっていないのにすぐ鉛筆をとって書き始めるなどは衝動的な動作だ。と述べているよ。 冒頭に書いたけど、これが1963年。今から40年以上前なのに、今でも通用する言葉。まったく古くなっていないのがすごく不思議な感じだよね。その頃からそういう傾向が始まっていて、岡先生はそれに早くから気が付いていたっていうことなんだろうね。そして、小学校教育についての私見。だいたい小学校は道元禅師の「たとえば器に水を移す如くすべし」…

縦糸横糸

…や倫理の問題を、日常生活のなかに混入させて、生きてゆく方法を知っている不思議な民族なのである。と。この生き方、日本人らしいなぁ〜。もうひとつ。キリスト教以前に、中西部ヨーロッパに住みケルト語を話していた住民ケルトの話題。ケルトは相当な文明を持っていたが、文字を持たなかったことなどがあり、キリスト教文明によって消滅させられていったという。ここで引用。ケルトは文字を持たなかった。それは未発達なためではなく、むしろ文字を持たない文化をどんどん発達させてゆくためなのだ。これは西洋近代…

日本人の正体

…けさ」なんて言っている。感動するなぁ〜、憧れるなぁ〜。こりゃ、ミジンコのオスと同じだ〜。「日本と世界」のテーマでは本音と建前。養老先生も日本人の二重生活には気が付いている。阿部謹也氏の世間学と同じ考え方だよ。日本人論の定番になってきたね。日本人の正体 (宝島社新書)養老 孟司宝島社 2006-03売り上げランキング : 30077おすすめ平均 言葉遊びマンガ本だコレテリーに啓発されて本音を語る養老先生がいい!Amazonで詳しく見る by G-Tools応援クリックはこちら→

思考の整理学

…ウハウ本、そして知的生活本の類は数多く出版されているよね。それでも、なかなか実践できないのはなぜだろう。 たぶん、手法については、ひとそれぞれだからなんだろうと思う。基本がしっかりしていれば、後は自分にあった手法で実践していくだけなんだけど…。で、この本。いきなり出だしが面白い。グライダーと飛行機を例える。グライダーはひとに引っ張られて飛び立つ、そして自分の意思で自由に空を飛ぶことはできない。それを例えて、学校はグライダー人間の訓練所になっていると筆者。自力で飛べない人間が多…

いいたかないけど数学者なのだ

…読んでいたんだなぁ〜。あ〜、東大だからか?全体的に軽い内容がほとんどだから、スイスイ読めるよ。でも、筆者に関心がないと単なる3面記事風の読み方で終わってしまうかも…。ということで、星二つ。いいたかないけど数学者なのだ (生活人新書)飯高 茂日本放送出版協会 2006-12売り上げランキング : 230469おすすめ平均 雑駁な内容で推薦できないもっと知りたい!飯高茂異色の数学本:子供たちに薦めたいと思います。Amazonで詳しく見る by G-Tools応援クリックはこちら→

みんな山が大好きだった

…もない。平地で普通の生活をするもの人生だけど、それはエキサイトするほどの刺激がない。極限までの体験はない。 一歩先でどうなるか…。その全てが自分に懸かっているなんて、普通の生活じゃありえないよね。この本に登場する山男たちは、皆、自分の力を試しに山に行ったんだと思うよ。そして、山に散っていった。孤独や山登りなんてかっこ悪いなんて、誰が言った〜。人生そのものが、孤独で自分の命を懸けた山登りそのものなんじゃないかなぁ〜。みんな山が大好きだった山際 淳司中央公論新社 2003-05-…

科学の目 科学のこころ

…っているのに、普段の生活ではそんな認識はなく生活しているよね。それがなんとも不思議な感覚だなぁ〜って思ったわけ。このことは、かのデカルトが指摘したことらしいだけど。それに関連して、引用。ミミズは私たちとは大いに異なる生活様式を持っているから、私たちとは大いに異なる世界の認識をしているだろう。ミミズの認識する世界を、私たちは実感することはできないだろうが、ミミズの認識も、世界の真実の一部に対応しているはずだ。そうそう、人間の知らない真実をミミズは知っているのかもしれないなぁ〜。…

ダーウィンの足跡を訪ねて

…粋な科学者。それでも生活に困らなかったのは、本人の実家も奥さんの実家も大金持ちだったから。 そして、研究はといえば、遺伝子というものの存在が発見されていなかった時代に、進化という概念を考えたのは画期的なんだろうね。そして、それは神を否定することにも繋がるんだから。博物学的な話はほとんど出てこず、ちょっと予想が外れたけど、ダーウィンその人自身を知るには入門書的によいのではないかなぁ〜。ダーウィンの足跡を訪ねて (集英社新書)長谷川 眞理子集英社 2006-08-12売り上げラン…

北の街にて

…ろどころで紹介される西さん(元一橋大学教授)からの手紙。世間との関わり方についての一例がこの手紙の中にあるような気がするよ。『阿部謹也自伝』でも、吉祥寺の話が多少出てきたけど、今回はアッシの知っている喫茶店が出てきたよ。ますますお近づきです〜。北の街にて―ある歴史家の原点 (洋泉社MC新書)阿部 謹也洋泉社 2006-08売り上げランキング : 220549おすすめ平均 北国での研究者生活を淡々と不思議な自伝Amazonで詳しく見る by G-Tools応援クリックはこちら→

波のむこうのかくれ島

…らなくなること。将来、地元に戻ってくる割合はどのくらいなのだろうか…。さて、そんな島旅。都会での生活に慣れている人々にとっては、半日もいれば飽きてしまうのは分かっているけど、それでも、やっぱりそんな島々の旅に出掛けてみた〜い。波のむこうのかくれ島 (新潮文庫)椎名 誠新潮社 2004-03売り上げランキング : 46661おすすめ平均 島に行く飛行機の中で南の離島を扱った本はあまたあれど, 離島好きには・・・Amazonで詳しく見る by G-Tools応援クリックはこちら→

刑吏の社会史

…きちんとした収入を得て、彼らなりに職務を全うしていた姿勢が書かれている。そして、次第に個人の成立とともに市民権を得ていく。中世欧州における個人の成立以前のお話だね。世間論にはまだまだ遠い道のりだけど、筆者の原点に触れてよかったと思える一冊でした〜。刑吏の社会史―中世ヨーロッパの庶民生活 (中公新書 (518))阿部 謹也中央公論新社 1978-01売り上げランキング : 80053おすすめ平均 刑罰とは何ぞやAmazonで詳しく見る by G-Tools応援クリックはこちら→

アインシュタインが考えたこと

…くるんだけど、普段の生活ではまったく意識しない事項だよね。それが真理だと言われても…って感じ。但し、理屈はそれで合っているんだから、それが真実なんだろうね。また、アインシュタインの理論は、すでに分かっていることに対して論証を与えたという成果だったみたい。これはまさに数学的な証明のようで嬉しいね。エネルギーと質量の関係式だって、シンプルで美しいし。「自然は単純である。単純なことが真理である」というアインシュタインの考え方に共感した〜。アインシュタインが考えたこと (岩波ジュニア…

日本人はいかに生きるべきか

…あるとも。 家政学は生活世界を研究対象としているわけで、それはどちらかというと「歴史的・伝統的システム」をテーマにしているとも言えるわけ。二重構造にはなっていないということなんだろうと思うよ。逆に言うと生活世界を無視するということは、筆者の言う教養には結びつかなくなるんだよね。本書によって、筆者の本格的な大学論に初めて触れたよ。「教養とは何か」と繋がっていたとはなぁ〜。日本人はいかに生きるべきか阿部 謹也朝日新聞社 2001-09売り上げランキング : 130480おすすめ平…

自分のなかに歴史を読む

…ロッパの人々が日々の生活の中で世の中に対し、どんなことを考えていたか、そしてキリスト教の影響がどんなところまで及んだのかも分かったような気がする。 そして、新たな視点もあったよ。交響曲の成立の過程までもが二つの宇宙に関連しているという筆者の見方。ここでは、音楽の合理化とか二つの宇宙の一元化というような言い方で説明しているよ。なるほどなぁ〜。最後に引用。氏が一橋大学時代のゼミナールで学んだ重要なことについて。「解るということはいったいどういうことか」という点についても、先生があ…

人物で語る物理入門(下)

…った20世紀の人類の生活に直接結びついていっているね。これらの技術の中で、どの物理学者たちも頭を悩ませたのが、やっぱり原子爆弾。 対ナチスの為という大義名分があったから、開発に携わった物理学者が多かったような。それが、ドイツが降伏する前に対日本という方針に変更されたようなのに、開発を止めなかったのは何故だろう。この本にはそのヒントが書かれてはいるけれど、それぞれの思いはあったんだろうね。現に、戦後は水爆禁止運動に積極的に参加している物理学者は多かったようだから。そして日本人の…

雑草ノオト(2)

…雑草は、昔から人々の生活に密着していたってことじゃないかな…。ただ、逆に一歩間違えると、有毒にもなりそうなものも多いよ。素人は手を出さない方がいいね。もう1点。蔓系の植物が多く紹介されているよ。蔓系と言えば、アッシのお薦めはツルマメだけど、それ以外にも面白い生育の仕方の植物が多いっていう印象。さぁて、春に向けて、まずはニリンソウ、キンポウゲ、ユキノシタあたりを観察してみたいなぁ〜。柳宗民の雑草ノオト〈2〉柳 宗民毎日新聞社 2004-03売り上げランキング : 161573お…

八ヶ岳の森から

…今回はその八ヶ岳での生活、特に自然との係わり合いについて紹介しているよ。第2章は八ヶ岳に限っての話じゃないけど。 この本を読むと八ヶ岳山麓は冬に行ってみたくなるよ。筆者の野外活動が冬が多いという理由があるかもしれないけど、それを差し引いてもアッシ的には冬の八ヶ岳にはあこがれがあるよ。すべての自然が雪で覆い尽くされ、いったん無の状態になる。そして春を待つ。美しい自然の姿、そのものなんだろうなぁ〜。アッシの山の活動が夏中心だから余計かな…。とにもかくにも、山への憧れがますます増加…

白神山地−恵みの森へ−

…登録された白神山地に生活する人々を様子やその自然をまとめた本だよ。青森側が中心だけど。高尾山の本でも同じだったけれども、生態系を考える自然保護の考え方はこの筆者も同じよう。白神山地が世界遺産に登録されたといっても、それは一部の場所に限られていて、その周辺ではいままでと同じような開発が続いているようだよ。 だから、金アユが減少したり、河川の水量が減ったりする。それは地元の人々の生活に直接影響を与える。 屋久島のように島全体が世界遺産に登録された場合は、島全体の生態系が保護される…

ブナの森を楽しむ

…襟裳岬の昆布を蘇らせた森などの例は、単に森がそこにあるというだけではなく、下流の人たちの生活の糧となっていることの事例だよね。だから、ブナの本だけど、ブナだけでなく森を考えさせられる本だったよ。子供の頃は針葉樹がカッコイイと思っていたけど、広葉樹の方が進化していた植物だったんだね。この歳になって始めて知ったよ。ブナの森を楽しむ (岩波新書)西口 親雄岩波書店 1996-04売り上げランキング : 322098Amazonで詳しく見る by G-Tools応援クリックはこちら→

日本の美林

…での自然や森と人々の生活との関わりについても述べているよ。特に森を作るという立場での林業の展開についての話が興味深いよ。アッシに身近な例でいえば、奥多摩・水源林。森を作る目的は水源の確保。目標がはっきりしているから、森の作り方も明解だよね。 この森があったからこそ、玉川上水や千川上水が今でもきれいな水を流して、河辺で花が観察できるわけだし。←これもアッシの身近な例。 他の森の場合、その時々の社会情勢で目的が変化し、伐採や植林が行なわれてしまっているみたい。それにしても林業のス…

里山を歩こう

…だろうけど、そこに暮らす人々の生活が四季の自然と共にあるんだよね。そしてそれが普通に営まれている。都会にいるアッシはそういった営みとは無縁に暮らしている。それでいいような悪いような…。このところ、休日に雨というパターンが続いているね。出撃もままならず、本読みが続いています。カラー版 里山を歩こう (岩波ジュニア新書)今森 光彦岩波書店 2002-06売り上げランキング : 69919おすすめ平均 里山を歩こうAmazonで詳しく見る by G-Tools応援クリックはこちら→

学問と「世間」

…いる。 確かに、現実生活の中で直面する問題は、学問分野を横断するものばかりだよね。これを読むと、いざという時、本当に学者は役に立つのだろうか?って思うよね。第3章はフッサールの<生活世界>の解説と改めての世間論。フッサールの解説はアッシには難解。だから、最後の数行を引用。ここだけは凄くよく理解できたから。わが国の政治は「世間」の動きを見なければ理解できない。派閥の動静などは「世間」の典型というべきものである。第4章は<生活世界>の教養について。単にお勉強の中で得た知識を頭の中…

山とつきあう

…り、チベットの人々の生活が変わっているといった話。当然、自然への影響も見逃せないみたい。人々の生活と森林破壊は密接に関連しているようだし。まとめとしては、タイトル通り、我々がどう「山とつきあう」かってことになる。自然的な破壊は止められるわけにはいかないから、ひとりひとりがLowImpactを徹底するしかないんだろうね。 だから、湯ノ沢峠で見た花を採集していたようにみえたオバチャンたちは、山に来る資格がな〜い!!自然環境とのつきあい方 (1)岩田 修二岩波書店 1997-05売…