日本人の正体

『日本人の正体』を読んだよ。対談集は読みやすいけど、結論がない…。

養老孟司テリー伊藤の対談集。『オバサンとサムライ』を新書化したもの。う〜む、こっちのタイトルの方が、中身を反映しているような…。

養老先生的には『バカの壁』での主張を対談風にすると本書になるかもって思えるくらい、主張している内容は同じ。当たり前なんだけど。

会話の中で出てくるのが、「男と女」、「日本と世界」。

「男と女」のテーマで興味深かったのが、以下の引用部。ちょっと長いけど、養老先生の言葉。

男の働き場っていうのは、もともと、いざというとき、つまり有事なんです。東南アジアの田舎なんかに行くとよくわかるけど、男なんて働いてないよ。昼間、働いているのは、ほとんど女ですよ。
「あんたたちは、いつ働くんだ?」って聞くと、「コーヒー豆の収穫のときだけさ」なんて言っている。
感動するなぁ〜、憧れるなぁ〜。こりゃ、ミジンコのオスと同じだ〜。

「日本と世界」のテーマでは本音と建前。養老先生も日本人の二重生活には気が付いている。阿部謹也氏の世間学と同じ考え方だよ。日本人論の定番になってきたね。

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