2015-01-01から1年間の記事一覧

坊ちゃん/夏目漱石

『坊っちゃん 角川文庫』を読んだよ。明治時代の中村雅俊。夏目漱石の有名作。誰もが読んだことがある作品だよね。当然ながら、アッシも再読だけど、初読ははるか昔。中学生だったか、高校生だったか、あるいは小学生だったか。宿直でバッタに襲われるシーン…

旅路/藤原てい

『旅路 (中公文庫)』を読んだよ。何度読んでも壮絶。『流れる星は生きている』を読んだ時、満州からの引き揚げの壮絶さをいやというほど知らされた。いや、これは戦争の壮絶さと言った方がいいね。ほんの70年ほど前の日本人が体験したことだと考えると、今の…

思考のレッスン/竹内薫

『思考のレッスン』を読んだよ。タイトルと中身の格差…。ちょっとタイトルに騙された感…。科学読み物が根本的に好きなので、竹内薫氏は結構読んでいるつもり。で、茂木さんの名前も出ていたので、つい手を出してしまったわけ。前半部の、ほとんどが筆者の自…

ロハスの思考/福岡伸一

『ロハスの思考 (ソトコト新書)』を読んだよ。ロハスってスローライフ?気になっていた福岡ハカセの本。居住行政区の図書館にはなく、近隣まで遠征。ちょっとマイナーな新書だからね。そう、ソトコト新書。ソトコトってエコっぽい生活ってイメージだから、ロ…

48億の妄想/筒井康隆

『48億の妄想 (文春文庫)』を読んだよ。これだけ妄想できれば立派なもの。筒井康隆の長編処女作と言われている本書。単行本の初版が1965年というから、もうかれこれ50年ほど前になるわけ。時の筒井先生31歳。 で、分類的にはSFというか、奇想天外というか、…

ハチはなぜ大量死したのか/ローワン・ジェイコブセン

『ハチはなぜ大量死したのか (文春文庫)』を読んだよ。ミツバチを飼ってみたい。科学読み物シリーズ(って勝手に自分が名付けているだけだけど)の今回はミツバチ編。 原題は「実りなき秋」(Fruitless Fall)と名付けられ、蜂群崩壊症候群(CCD)と呼ばれる…

美丘/石田衣良

『美丘 角川文庫』を読んだよ。人生に迷いなどない。作家石田衣良の作品はたぶん初めて。順序的には『池袋ウエストゲートパーク』から入るんだろうけど、まぁそれはいいか…。たまたま、電子書籍が安かったので。ということで、今回は電子版。題名の「美丘」…

樹木ハカセになろう/石井誠治

『樹木ハカセになろう (岩波ジュニア新書)』を読んだよ。うん、なりたい。子どもの頃から山には通っていたけど、若いうちは植物にはトンと興味がなく、いくら綺麗な花が咲いていようが、まったく無関心だったアッシ。 それがいつの間にか関心を持つようにな…

生命のふしぎ/星新一

『生命のふしぎ』を読んだよ。SF的科学本。ショートショートの星新一氏が書いた科学読み物。SF的って書いたけど、SFじゃなくて、まじめな本。 自分的には、小学校高学年から中学に掛けて、星氏のショートショートを読みまくったっけ。「四で割って」なんて、…

そこに日本人がいた!/熊田忠雄

『そこに日本人がいた!―海を渡ったご先祖様たち (新潮文庫)』を読んだよ。まさにグローバルな日本人。副題が「海を渡ったご先祖様たち」。ご先祖様っていうと、かなり遡った感じがするけど、本書に登場するご先祖様は基本的には明治から戦前に掛けての人たち…

七瀬ふたたび/筒井康隆

『七瀬ふたたび (新潮文庫)』を読んだよ。エスパーになってみたい。筒井康隆の七瀬シリーズ第2弾。第1弾の『家族八景』は七瀬がお手伝いさんとして、さまざまな家庭事情の中で事件が起きていくというもの。今回はシチュエーションが変わり、七瀬は高級バーの…

木を見る西洋人 森を見る東洋人/リチャード・E・ニスベット

『木を見る西洋人 森を見る東洋人思考の違いはいかにして生まれるか』を読んだよ。その違いを徹底検証。いきなりだけど、東洋人と西洋人の違いは一言、「包括的に見るか、分析的に見るか」ってこと。つまりは、東洋人は包括的に見るから「森を見る人」で、西…

西洋中世の男と女/阿部謹也

『西洋中世の男と女―聖性の呪縛の下で (ちくま学芸文庫)』を読んだよ。時代が変われば男女も変わる。過去に何冊も読んでいる阿部先生。今回は積読状態だった1冊からチョイス。先生の研究テーマだった「西洋中世」だけど、本書はその中から男女の関係に特化し…

大学という病/竹内洋

『大学という病―東大紛擾と教授群像 (中公文庫)』を読んだよ。病なら治せるはずなんだけど…。副題は「東大紛擾と教授群像」というもの。東大と言えば、東京大学。その戦前からの紛擾の歴史を辿り、その渦中となる大学教員の身の振り方を追っていくのが本書。…

白夜/ドストエフスキー

『白夜 (角川文庫)』を読んだよ。ここにも悲しい青春がある。何の気の迷いか、初のドストエフスキー。ロシア文学は気になってはいたんだけど、あの長編だらけのドストエフスキーは絶対無理と諦めていた気はある。ところが、何となくkindle本を覗いていると、…

バベッジのコンピュータ/新戸雅章

『バベッジのコンピュータ (ちくまプリマーブックス)』を読んだよ。機械式って凄い。機械式計算機を設計したチャールズ・バベッジの物語。ちくまプリマーブックスだから、かれこれ20年ほど前の本。図書館で借りた本は、それほどの汚れもなく、まだまだ新刊ぽ…

金持ち脳と貧乏脳/茂木健一郎

『金持ち脳と貧乏脳』を読んだよ。生き方の問題か。茂木さんの本は久しぶり。図書館で予約多数だから、相変わらず人気かも。 で、今回はお金の話。アッシ自身はそれほどお金に興味があるわけでもないので、単に売れていそうという判断で、予約してしまったの…

活字の海に寝ころんで/椎名誠

『活字の海に寝ころんで (岩波新書)』を読んだよ。ニッポンのなんと幸せなことか…。岩波書店の月刊誌『図書』に連載されていた椎名誠氏のエッセイ集。話題は基本的に食と旅。特に今回は食が中心的なテーマかも。それに合わせて、椎名氏が読んだ本の内容も紹…

里山資本主義/藻谷浩介,NHK広島取材班

『里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)』を読んだよ。日本再生論。「里山」に惹かれて予約した本だけど、実は完全に経済の本。「資本」というキーワードに重きがあるわけ。だから、冒頭からいきなり「マネー資本主義」とかリーマ…

統計学が最強の学問である/西内啓

『統計学が最強の学問である』を読んだよ。ある意味最強かも。何となく統計学ブームっぽい昨今。JMOOCでも統計学が人気だとか。っていうか本書がその火付け役?って感じもしないでもないけど。2013年1月の発刊だし。 そんな訳で、アッシも統計学がマイブーム…

評価と贈与の経済学/内田樹,岡田斗司夫

『評価と贈与の経済学 (徳間ポケット)』を読んだよ。これからの新しい生き方。内田樹氏と岡田斗司夫氏の対談集。アッシ的にはおなじみの内田先生が初物の岡田氏とどんな会話をするのか楽しみ〜という感じで選書。っていうか某メーカの展示会でもらった本なん…