ロハスの思考/福岡伸一

ロハスの思考 (ソトコト新書)』を読んだよ。ロハスってスローライフ

気になっていた福岡ハカセの本。居住行政区の図書館にはなく、近隣まで遠征。ちょっとマイナーな新書だからね。そう、ソトコト新書。ソトコトってエコっぽい生活ってイメージだから、ロハスもそれに同義なんだろうね。よく見たら、01という連番が振られていた。どういう品揃えになろんだろうか…。

本書の原本は、雑誌『ソトコト』に連載されたものが中心。そして、福岡ハカセだから、論考の中心はやっぱり「動的平衡」。例えば、我々はなぜ食べ物を摂らなくてはならないかという疑問に、

それは生きるということが、私たち自身の身体を、地球における分子の大循環の中にさらして、環境そのものに参加するということにほかならないからである。
と答えているよ。生きるということは、まさに自然の一部であるということ。

そして、環境について。福岡ハカセは、

人間が環境を強引に操作しようとしたとき、必ず人間は環境から、操作以上の「報復」(リベンジ)を受ける。それは環境が動的な平衡状態、すなわち流れの中にあるからだ。
動的平衡との関連について説明しているよ。でも、報復という単語で書かれるとちょっと怖いよね。

最後は狂牛病について。飼育の効率化の為に、人間はさまざまな操作を行ったわけだけど、

そして、これらの操作はすべて誰かがそのプロセスでベネフィットを求めて行ったことなのである。それなのにリスクだけがジョーカーのように下流に流されて消費者にもたらされているのだ。
と福岡ハカセ。リスクとはベネフィットを得るもの自身が受け入れるものであるはずなのに…。

動的平衡って、まだまだ奥が深いね。それにロハスって科学的だったのも嬉しいなぁ〜。

ロハスの思考 (ソトコト新書)
ロハスの思考 (ソトコト新書)福岡 伸一

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