統計学が最強の学問である/西内啓

統計学が最強の学問である』を読んだよ。ある意味最強かも。

何となく統計学ブームっぽい昨今。JMOOCでも統計学が人気だとか。っていうか本書がその火付け役?って感じもしないでもないけど。2013年1月の発刊だし。
そんな訳で、アッシも統計学がマイブーム。図書館の予約が満員御礼だったけど、タイミングよく、この年末年始に読了。

いきなりだけど、最強の要因は何か?それは「エビデンス」。世の中なんでもエビデンスの時代。だからこそ、エビデンスベースで語れる統計学が最強なんだとか。つまりは、

前節で述べたように、エビデンスは議論をぶっ飛ばして最善の答えを提示する。<中略>しかしながら、エビデンスに反論しようとすれば理屈や経験などではなく、統計学的にデータや手法の限界を指摘するか、もしくは自説を裏付けるような新たなエビデンスを作るかといったやり方でなければ対抗できないのだ。
ということ。そう、議論が不要な上で、その結論が数学的に美しい。これって、アッシ好みってこと。そして、ここに書かれたエビデンスにケチを付ける常套手段も分かるような気がするよ。

中盤はサンプリングとランダム化の話。ビッグデータの話も出てくるけど、サンプリングにかかったら、ビッグデータなんて蹴飛ばす感じも。例えば、

対処しきれない量のデータが存在する際に、適切なサンプリングさえすれば、必要な情報を得るためのコストが激減するのは80年前だろうが現代だろうが本質的には変わらない。にもかかわらず、ビッグデータに関心のあるビジネスマンは、しばしばビッグデータをビッグなままで扱うことにしか目が行かないのだ。
と説明しているよ。強力なサンプリングで適切な少量データでも数学的に分析できるってわけだよね。あ〜、愉快。

そして、最後にこんなセリフ。

統計リテラシーがなければ、ビジネスの問題と同様に社会や政治に関する問題についても、経験と勘だけの不毛な議論が尽きることはない。
と、統計学万歳。いろいろな手法が開発され、さらにIT化も進み、今後の統計学は楽しみだよね。
統計学が最強の学問である
統計学が最強の学問である西内 啓

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