思考のレッスン/竹内薫
『思考のレッスン』を読んだよ。タイトルと中身の格差…。
ちょっとタイトルに騙された感…。科学読み物が根本的に好きなので、竹内薫氏は結構読んでいるつもり。で、茂木さんの名前も出ていたので、つい手を出してしまったわけ。
前半部の、ほとんどが筆者の自伝風。確かに考え方の変遷ってこともあるけど、筆者の体験した幾つかの考え方を事例と共に対比を提示しているって感じ。
その対比とは、数学者と物理学者、アメリカと日本、理系と文系、宗教と科学etc。
例えば、アメリカと比べての日本人の科学への関心度の低さ。これについて、
アメリカでは宗教右派と環境左派と科学が三つどもえの闘いを繰り広げています。常に緊張関係があります。と言い、メディアにそれがそのまま登場することで人々の関心を引くことになるのだと。う〜む、日本人は意外に理科好きだと思っていたのだが、アメリカはそれ以上なのか…。日本人は、関心はあるけれども、あくまでもそれは素人の立場からでしかないということなのかなぁ〜。
中盤からは、少し「思考のレッスン」の中身に入る感じ。
「考える力」についての考察で、
いかに自分ができないか、ということに気づくことが大切なんです。と。うん、これ同感。そこから考えるとが始まるし、その結果が自分自身のものになるからね。
後半部は茂木さんとの対談。でも、今回の二人の会話はなんだかかみ合っていない感じで残念。
ということで、竹内氏も茂木さんも、アッシ的には次回に期待します〜。
思考のレッスン | |
竹内 薫 講談社 2010-10-13 売り上げランキング : 557927 Amazonで詳しく見る by G-Tools |