やり抜く力 GRIT(グリット)/アンジェラ・ダックワース
『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』を読んだよ。継続は力なり。
赤い表紙に「GRIT」という大きな文字。去年の今頃だっただろうか、書店に山積みされていたっけ。早速、図書館に予約を入れたけど、順番が回ってきたのが1年後。やっぱり注目の本だったんだね。
では、どんな内容なのか。「はじめに」に書かれている筆者の体験がそれをひとことで表しているよ。それは、
「おまえは天才じゃない」と親に言われ続けて育った少女が、おとなになって「天才賞」を受賞するとは。しかも受賞の理由は、人生でなにを成し遂げられるかは、「生まれ持った才能」よりも、「情熱」と「粘り強さ」によって決まる可能性が高い、と突きとめたことなのだ。ということ。そして、この「情熱」と「粘り強さ」を合わせて、「やり抜く力」だと定義しているよ。うん、「才能」がない自分にとっては、いや自分だけでなく万民にとって、これは心強いお言葉かもしれないね。
とはいえ、「やり抜く力」には注意事項があるわけで、例えば、「なんでも必死で頑張るということではない」とか、「必死に努力する以前に、まずは楽しむことが大事」とか。
さらに、「やり抜く力」を教育に応用する。
もしあなたが自分の子どもの「やり抜く力」を引き出したいなら、まず、「自分が人生の目標に対してどれくらいの情熱と粘り強さをもって取り組んでいるか」、つぎに、「子どもが自分を手本にしたくなるような育て方をしていると思うか」、考えてみよう。と筆者。当然、答えがYesならば、「やり抜く力」を伸ばす育て方をしているってこと。うん、教育に応用できるならば、社員の育成にも応用できそうだね。
最後に自分的な疑問。逆に「才能」って何だろうって思ってしまった。要らないってわけではないんだろうけどね。
やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける | |
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