数学力は国語力/齋藤孝

数学力は国語力 (集英社文庫)』を読んだよ。アッシは国語が好き。

数学と国語。似ても似つかぬように思うけど、実はそうでもなく、いやもっと密に関連していて、数学の考え方を身に付けるといろいろと応用が利きますよ…という齋藤先生のありがたいお話。高校時代、数学も国語も好きだったアッシにとっては、非常に興味のあるお話なわけ。

数学といえば、論理だけれども、それが言葉とどう結びつくのか。冒頭では、河合隼雄先生の話し方を事例に紹介しているよ。

河合先生のような話し方をする人の話を聞いていますと、言葉というものが、論理上のポイントを指摘するという働きのほかに、感情を整える力を持っていて、二つは両立できるということが、実感としてよくわかります。
と言い、数学力と国語力が同時に働いていることを示しているよ。要は相乗効果だよね。

そして、現代ニッポンの課題解決には数学の手法が必要だとも。例えば、国会の審議。まったくもって、論理的な議論がなされていない。議員も国民もそれが当たり前だと思っている。でも、本当に真剣な議論ならば、あんなふうになぁなぁにはならないはず。

みんなが算数や数学の方法をきちんと身につけ、それを自分の思考様式や対話の作法の中に活かしていないことが、何にも増して問題なんですね。
と。改めて数学を勉強することではなく、その感覚を掘り起こすこと。それが齋藤先生の提案。だって、誰だって最低9年間は算数と数学を勉強してきているんだからね。

で、齊藤先生のお勧めの数学的手法はいろいろ。ベン図、関数、象限、補助線、グラフ、背理法帰納法etc。
そして、数学のザックリ理解するという感覚。そう、一つ一つの計算そのものではなく、全体を見渡しておおよそこんな感じというのが、数学的な手法ではよくあるもの。例えば、ベン図だって、個々の要素のことは一つも言及していないわけで、グループ単位で括ってしまっているよね。因数分解もそう。共通要素を括っているだけだから。

アッシが集合が好きなのはそれを同じ意味かも。集合演算って、ごっそり感覚だから。
おっと、本の話より数学の話になってしまった。でも、それくらい数学の応用って使えるんだよね。

数学力は国語力 (集英社文庫)
数学力は国語力 (集英社文庫)齋藤 孝

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