女子と就活/白河桃子,常見陽平

女子と就活――20代からの「就・妊・婚」講座 (中公新書ラクレ)』を読んだよ。やっぱり、女子の就活は厳しいわ…。

「就活&女子」は業界的に反応せざるを得ないキーワードなので、本書が出た時に即図書館に予約。とは言え、就活本はありとあらゆるものが出ているので、怪しいものもあるという予備知識から、少し斜に構えながら、読み始める。

で、副題に「20代からの「就・妊・婚」講座」とあることでわかるけど、就活だけに特化した内容ではなく、女子の人生設計にまで言及する。だから、単にテクニカルな就活本ではないことで、まずは真面目に読んでも問題ない本だと言えるかも。
どうして、そう判断していいかというと、「就・妊・婚」は繋がっているから。そうセットで考えるべきものだから。人生設計あっての就活であり、単体で考えるものではないよね。その点を本書ではキチンと説明しているよ。と、ここまでが概論。

途中でテクニカルな話も出てくるけど、概論に繋がる話として母親の話が出てくるよ。

女子学生の就活にとって、強力な的にも味方になるのが親、特に母親です。納得のいく就活をするためには、母親に現在の就活事情をいかに伝え、納得してもらうかが大事です。
と。そう、母親の就活とは時代が違う。就活そのものではなく、女子の生き方が違ってきているんだけど、母親はそれが理解できないんだよね。で、余計な口出しをしてきて、掻き回すんだろうね。

さらに、女子が働きやすい職場について言及する。それはずばり「生産性が高い会社」。つまりは、長時間労働する必要がないから。うん、それはどんな会社でも理想なんだと思うけど…。

そして、人生設計をどう考えたらいいのか。本書では、

働き続けることを前提に人生を考える…これは多くの女性にとって最大のリスクヘッジになります。
と言っているよ。当たり前のように聞こえるけど、今の大学生の親の世代には、そういう発想がないからね。

う〜ん、なんだかますます分からなくなってきた。結局は「よ〜く考えようよ。」って言っているような気がするんだけど。就活、いや人生って、正解のない課題だからね。

女子と就活――20代からの「就・妊・婚」講座 (中公新書ラクレ)
女子と就活――20代からの「就・妊・婚」講座 (中公新書ラクレ)白河 桃子 常見 陽平

中央公論新社 2012-10-09
売り上げランキング : 3035


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

応援クリックはこちら→にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ