図書館戦争/有川浩

図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)』を読んだよ。まさに作家の妄想…。

アッシがいつも利用している公共図書館。そこがいつの間にかメディア良化委員会という組織に襲撃されようとしている時代。それは検閲の強化という名において正当化されている時代。そう、想定が『一九八四年』に似ていなくもないけど、図書館側にも図書を守るという正当化された理由があるので、ちょっと違う。本書では、お互いが軍事組織を持ち、対立することになるわけだし。

ということで、図書館は図書隊という名の組織で運営されており、前述のように軍事組織を持つ。その名は防衛部。その中でも特別に訓練されたメンバーが、図書特殊部隊を組織し、図書館を守るという。主人公は、笠原郁という大学を出たばかりの女子。陸上をやっていたので、背が高く、体力はある。でも、女子というところがこの話のミソでもあるんだけど。

物語の前半は、その図書特殊部隊の訓練が中心。後半はその実践編という感じ。でも、最後のシーンは結構ハラハラさせられるシーンもあったりして、読者をグッと引き寄せる。
巻末の筆者と児玉清の対談もいいよ。そう、ここで出た話が冒頭の「作家の妄想」の話。作家って凄い妄想力だと思うよ。読者は自分で妄想できない分を読書として楽しんでいるんだろうね。アッシもこの作品で十分妄想できました〜。

図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)
図書館戦争  図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)有川 浩 徒花 スクモ

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