25歳の補習授業/池上彰,糸井重里,太田光,姜尚中,福岡伸一,養老孟司,渡邊美樹

25歳の補習授業―学校で教わらなかったこれからいちばん大切なこと』を読んだよ。肩の力を抜け。

簡単にいうと7人の賢人?による人生指南書。7人のうちの福岡ハカセ、池上さん、姜尚中氏、養老先生の4人はアッシ的にはお馴染みの人。だから、読んでみようという気になったんだけど。残りは、糸井重里太田光、渡邉美樹の3人。どうしてこの3人なんだろ…と素朴な疑問。

では、どんな指南があるのか?
まずは、福岡ハカセ。いつもの動的平衡を説明して、その結論として、

で、“長い目で見て、ぼちぼちやろうよ”ということです。
と。つまりは、今は一過性のもので、時間はどんどん流れていくよ。だから、クヨクヨすることはないと。動的平衡、いろいろ応用が利くよね。

もう一人、姜尚中氏。日本のエリートコースももはや機能しておらず、トライバリズム(部族主義)が台頭しているのだと。そして、9割以上の人々はそこから外れたマジョリティーということ。では、どうするか?

僕がもし今、子供であるなら、親に何を与えてほしいかというと、やっぱり技術ですね。いわゆる手工業など、クラフトマンシップ的な感覚であり、これこそ今、みなさんに必要なことでもあります。
と。これはヨーロッパの教育制度的な感覚かな。日本でもG型・L型大学っていう制度が議論され始めているけれども、やっぱりそうなっていくのかな。

最後は養老先生。「修行」というキーワードで人生について語る。

与えられた限られた材料を使って、それをどれだけ立派な作品に仕上げるかは、それぞれの人なんですよ。それに役立つことを修行と言うんです。
と。人生はそれぞれの人の作品だとも。人生は修行続きだと思うと苦しいけれど、作品作りだと思えば、そうでもないか…。

と、結局、お馴染みの人たちばかりを紹介してしまったけれども、賢人たちが言っていることは、そう「肩の力を抜け」ということ。はまってしまうとそういうわけにはいかないんだろうけど、一歩引いてみるとか、立ち止まってみるってことは、人生にとって重要な行為ではあるよね。

25歳の補習授業―学校で教わらなかったこれからいちばん大切なこと
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