統計学が最強の学問である[実践編]/西内啓

統計学が最強の学問である[実践編]---データ分析のための思想と方法』を読んだよ。実践できそうにない…。

『統計学が最強の学問である』の続編。と言っても、前著が基礎編だったかというとそうでもなく、かなり高度だったような。だから、本書の位置づけは、ビジネスと統計学を繋ぐというコンセプト。

さて、本当に繋げるかと言うとそうでもなく、内容は前著に増して難解。gaccoの統計学関連の講座を受講した程度では、ちょっと追いついてはいけない感じ。いや、同じ内容を扱っているのだから、相互の繋がりが分からないということかも。

で、その内容。一貫することは、

データ分析を因果関係の洞察、すなわち、最終的にコントロールしたい結果とそれに影響を与えうる原因の候補、という観点で捉えるのである。
ということ。そう、アウトカムと説明変数という単語が全編に亘って散りばめられているからね。そして、その為のあらゆる手法が本書で説明されているってわけで、
ここまで述べてきた内容で、「説明変数とアウトカムの関連性を分析する」という目的で用いる定番手法は一通り整理できたことになる。
といい、これが「一般化線形モデル」と呼ばれるものの一部だと筆者。

そして、最後の最後で本当の実践編を紹介。いままで説明してきた手法を実際のビジネスの現場でどう使うかということなんだけど、筆者は、

医学の最前線で人間の命を扱う意志決定ですらこうしたやり方をとっているのだから、ビジネス上の意思決定にこうした実証方法を取り入れてなお「もっと慎重に議論しよう」などとぼんやりしたことを言っている場合ではない。
と言い、読者に発破を掛ける。うん、これでいいんだと思う。「慎重かつ大胆に」が統計学の使い方なんだよね。

それにしても、アッシの生半可な統計知識を木っ端微塵にしてくれた本書に感謝しなくてはいけないね。もっと勉強しないとなぁ〜。

統計学が最強の学問である[実践編]---データ分析のための思想と方法
統計学が最強の学問である[実践編]---データ分析のための思想と方法西内 啓

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