塩の街/有川浩
『塩の街 (角川文庫)』を読んだよ。これってライトノベルなのか?
『図書館戦争』繋がりで有川浩氏。世間ではライトノベルにカテゴライズされているみたいだけど、普通の小説と変わらない気がするけど…。そう、あとがきには「大人のライトノベル」という表現があるから、まさにそういう位置付けなんだろうね。とは言え、有川浩氏のデビュー作なので、世間の評判は取りあえず耳に入れないことにして読んでみたよ。
前半は『塩の街』本編。あらすじにある通り、塩害に侵された世界での秋庭と真奈の二人の物語。思いっきり簡単に言ってしまうと、「愛は地球を救えるか」風。だから、恋愛ものにカテゴライズされて、ライトノベルってことになるわけかも。
後半は「塩の街、その後」ということで、前半の本編で登場した人物たちのサブストーリー。本編と少しづつ繋がっていて裏話風だから、本編よりも楽しく読めたりするよ。勿論、本編を読まないと楽しめないわけだけど。
そして、それぞれのサブストーリーにもちょっとした恋愛話。そういう構成が楽しく読める要因かもね。
有川氏本人は、本書を「拙い」と評価しているみたいだけど、アッシ的には『図書館戦争』より読みやすかったような。さて、次は、この勢いで3部作の1冊にするか、図書館戦争シリーズにするか…。
塩の街 (角川文庫) | |
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