おのぞみの結末/星新一

おのぞみの結末』を読んだよ。今、読んでも新鮮。

ご存じ星新一ショートショート集。多くの少年少女たちが読みまくったはずの星新一。アッシもご多分に漏れずその口で、中学生の頃に読みまくったっけ。だから、再読ってことになるんだけど、ショートショートで覚えているのは「四で割って」という作品。とは言っても内容を覚えているわけではなく、ボーイスカウトの活動でこの作品の寸劇をやったから。それで思い出した。寸劇のネタとして先輩に星新一ショートショートを教えて貰ったのが、読みまくりのきっかけだったかも。

本書は11編のショートショートを収録したもの。どれもが、何となく頭の体操っぽい感じもするし、それでいてSFチックでもあり、読み進みたくなるストーリーばかり。読みまくったアッシとしては、オチが何となく想像できるようになってイメージができてしまうんだけど、それでも読み進めたくなる感じが、また凄いかも。

で、アッシの気に入ったフレーズを一つだけ紹介。「ひとつの目標」というショートショートの中でこんなセリフが登場するよ。

緊張は文明にとって、必要品なのかもしれない。ごたごたを発生させつづけるほうが、人間らしいような気がする
と。だから、さっきSFチックて書いたけど、ホントは人間チックなのかも。ショートショートで人間を描くからこそ、そこに濃密な人間のエッセンスが表現されているのかもしれないね。

今回はkindle本のセールで購入したけれども、またセールがあれば買って読みたいな。セールなら200円未満で買えるからね。ショートショートだから、通勤通学時にサクッと読めるのがうれしいよね。

おのぞみの結末
おのぞみの結末星新一

新潮社 1976-04-01
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