知らないと恥をかく世界の大問題2/池上彰

知らないと恥をかく世界の大問題2 角川SSC新書 (角川SSC新書)』を読んだよ。世界はどんどん変わっていく。

『知らないと恥をかく世界の大問題』の続編。初版が2011年3月25日だから、東日本大震災の直後の発刊で、それ以降にまたまた日本を含む世界情勢は変わっているけど、それ以前の世界の流れはよ〜く分かるよ。

さて、世界はどんな情勢なのか。
第1章では、2012年に世界が大きく変わるかも…と。それは、アメリカ大統領選を始めとして、世界各国の首脳が変わるかもしれないから。アメリカ以外で、変わる可能性があるのは、ロシア、中国、韓国etc。日本は毎年変わっているから…。

そして、大国アメリカの時代が終わり、先進国vs新興国の構図が明確になっている。しかも、それぞれの利害関係が対立しているから厄介なわけ。経済政策についても、

先進国はデフレが怖い、新興国はインフレが怖い。新興国は元気だけれど、次第にバブルに近づいていく。新興国のバブルをデフレの先進国が煽るというやっかいなことになっているのですね。
と解説しているよ。「煽る」という表現は結果論なんだけど、力のある国が増えると、そういうことになりそうだよね。

新興国の代表は、もちろん中国。次のトップはすでに決まっていて、習近平だとか。相変わらず、不思議の国・中国。で、為替相場もあくまでもマイペース。

アメリカは人民元を上げろ!と要求しています。要求されると、中国は絶対に応じません。指図されるのが嫌いなのです。中国は自分の国が「世界の中心」だと思っているからです。
だから、中華…。

さて、翻ってわが国。東日本大震災で、更なる国債の発行が現実になりそうだけど、国債って何?って、アッシ的にはよく分からず。で、その回答が本書にあり、スッキリ分かったよ。つまりは、我々の貯蓄が国債の購入に使われていたんだ。ギリシャの破綻との違いはこの点にあるとか。アッシは貯蓄が無いけど…。

さて、こんな世の中で、今、民主党の代表選。日本の将来を託せるような人材がいるのか…。日本がどこに行きたいのか、きちんと示せることが必要だよね。その場限りの政策はもうコリゴリに思うんだけど。
#野田さんに決まりました。

知らないと恥をかく世界の大問題2 角川SSC新書 (角川SSC新書)
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