中日ドラゴンズ論/今中慎二

中日ドラゴンズ論 (ベスト新書)』を読んだよ。今中の快投ぶりが懐かしい。

筆者は今中慎二氏。ドラゴンズの元エース。選手生命は短かったけど、その投球は、スローカーブ快速球を駆使して、まさに快投だったなぁ。書籍的にも大きな書店では平台に並べられて、結構売れているみたい。ドラゴンズ物の本にしては珍しい扱いだよね。

さて、本書。
2010年のシーズンを振り返って、ドラゴンズの強さの秘密を今中氏なりに解説するというもの。ついでに、ドラゴンズの伝統的なものにも触れているよ。

さて、ここ10年ほどの間、ドラゴンズの強さを発揮しているシーズンが多いよね。それも落合監督になってから、さらにその印象が強いよ。事実、常にAクラスを維持しているわけだけど、その常なる強さの理由は何だろうかという疑問から本書は始まる。実はその理由はまさにシンプルなもの。

「プロにとって当たり前のことをしているだけ。それが中日の強さ」
という落合監督のコメントがそれ。答えはシンプルだけど、じゃあ具体的にはどうなんだろうということで、本書が楽しめるわけ。
そして、筆者の見解は、この当たり前のことができる選手やチームが本当に少ないということ。その裏付けとして、阪神から移籍してきた関川と久慈のコメントや、横浜と楽天での経験がある中村の話があるよ。そんなものなのかなぁ〜、弱小球団って。でも、それってファンに対しての裏切りみたいなものだよね。

最後は筆者自身のこと。

ちなみに私がこんなことを言うと、「お前は投げ過ぎで肩を壊したんだろう」と言われそうですが、そうではありません。本当の理由は心にしまっておきますが、投げ過ぎで肩を壊したわけではないことを記しておきます。
と言っているよ。そう、若くして引退した今中。気になるコメントだよね。「燃えよ!ドラゴンズ」にも「今中待っている」という歌詞があったよなぁ〜。
中日ドラゴンズ論 (ベスト新書)
中日ドラゴンズ論 (ベスト新書)今中 慎二

ベストセラーズ 2010-10-26
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