いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略/鳥塚亮

いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略』を読んだよ。鉄オタ強し。

千葉県房総半島の外房から内陸部を走るローカル鉄道「いすみ鉄道」。今年の夏にその社長である鳥塚亮氏の講演を聞くことがあり、そのバイタリティーとユニークな発想に惹かれて、氏の著作を手にとってみたというわけ。
講演では、自分自身の話はあまりしなかったけれども、本書を読むと子供の頃から鉄オタということで、鉄道にはかなり造詣が深く、結果的に子供の頃の夢を実現したという感じ。そして、本書はその成功途中の物語かな。

まずは、公募社長採用面接での発言。

「この程度の経営なら、できるかできないかではなく、やるかやらないか、つまりは方法論の問題。具体的にひとつひとつ積み上げていくしかないわけで、イデオロギーを語ってもしょうがない。私に言わせれば、廃止する理由が見あたりません」
と。かなり大胆な発言。でも、この言葉に鳥塚氏の思想が表現されているんだよね。いや、本人はイデオロギー無しと言っているんだけど。

そして、もう一つ大切なのは地域と鉄道との関係。

いすみ鉄道」を残したいのは、たんに僕が鉄道マニアだからというわけではありません。本当に残らなければならないのは、「地域」なのです。ローカル線を赤字だからという理由で廃止してしまうような地域に活性化はあり得ない、というのが僕の持論。鉄道を廃止するということは、時刻表の地図から自分たちの町を消してしまうことと同じだと、僕は考えています。
そう、この最後の一文が子供の頃から時刻表を眺めていたという鉄道マニアならではの視点だよね。

そんな思想の上で、目指すは「いすみ鉄道」の観光鉄道化。ムーミン列車で女性を集め、キハ52でテツな人々を集め、ブランド化を勧めていく。そこには地域の人々の協力も多大な力になっていくんだよね。
いすみ鉄道に、いつかは乗ってみたいなぁ〜。

いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略
いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略鳥塚 亮

講談社 2011-05-10
売り上げランキング : 312402


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

応援クリックはこちら→にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ